最終回なんで結構しっかり書くんでふたつに分けます!
Noside
古賀「OK じゃあこれ東条読んで ほら見とれてないはやく読んで」
東条「はい」
若林「なんで女装?」
岩木「さぁ?」
田中「はーい、じゃあ教科書72ページ頭から読んで、山吹」
川崎「なんで田中先生も女装してんの?」
湯浅「わかんないよ」
駒井「他のやつの女装見るとなんか物足りないよな!」
一之森「だよな」
牛久保「こうやってみるとのぶおって優秀な女装かだったよな」
東条「かもな」
~次の日~
川崎「のぶおのやりたいことってほかに何があったんだろうね?」
小田原「なんなんだろ?ってか今なにしてんだろう?」
高槻「女装はしてるんじゃないかな」
明智「まああいつのことだし好きなことしてんじゃないの?」
小鳥遊(妹)「やりたいことって何のことなの?」
明智「のぶお人生でやりたいことは決めてるんだって」
小鳥遊(妹)「ふーん」
堀江「明智の言う通り止めなくてよかったんじゃない?わたしたち」
太田「先生行かないでとかうけるもんね笑笑」
牛久保「もしさのぶおみたいにいつ死ぬかもわからないとき自分がやりたいことやるとしたら何やる?」
クラスメート「ん~?」
小鳥遊(妹)「いつ死ぬかわからないってどうゆうこと?」
明智「この前のお前も言ってただろいつ死ぬかわからないってそう言うことだよ!」
小鳥遊(妹)「そっか」
若林「じゃあみんななにやりたいの?」
今泉「私行ったことない場所にいってみたい」
明智「俺は今って言われたらのぶおのやりたいこと1個叶えてやりたい!」
若林「優しいね」
明智「1個だけな、東条は?」
東条「俺?俺はどうだろうわかんない」
明智「今さ俺考えてることあるんだよね!別に死ぬ前じゃなくてもやりたいことやってもいいと思うんだよね!だからのぶおがやりたいっつってた卒業式やろうと思うんだよね」
姫路「まだ俺ら2年じゃん」
明智「だから俺らのクラスで俺らだけでナンチャッテ卒業式すんの」
小鳥遊(妹)「ごめんちょっと保健室いってくる」
小鳥遊(兄)「大丈夫か?」
小鳥遊(妹)「大丈夫だから気にしないで!」
~屋上~
ガチャッ
明智「あっ!いた」
若林「ほらね」
明智「おい東条、ひとりで飯くってんじゃねぇよ」
若林「いつものぶおとかとここで食べてたからここにいると思った!」
東条「何?」
明智「ここから飛び降りようとしてたの」
東条「若林と愛琉じゃないんだから飛ぶわけないだろ」
若林「うーわ、そういえば僕こんな高さから飛び降りたんだ!」
明智「飛び降りたのなつかし」
若林「飛ばせたじゃん」
明智「てか自分で選んだんじゃん!」
若林「確かに」
明智「どうした東条?」
東条「何が?」
明智「さっきなんか変だったから」
東条「別に」
明智「お前さ俺には頼れとか信頼とかなんとか言うくせに自分は頼んないんだな」
東条「別にそう言うわけじゃないけど」
若林「何々?」
東条「何か成っとくいかねぇなぁと思ってやめるってあんないきなり言い出して急にいなくなってなんつうか?自分でも何て言ったらいいかわかんないよ」
明智「まぁ俺らもためにも卒業式やろうぜって意味でもあるしさ」
東条「あいつほんとは体悪くてやめるんじゃねえかって」
明智「のぶおなら大丈夫だよ」
若林「僕もそう思う」
明智「のぶおならさ人間いつか死ぬわよとか言って死にそうじゃない」
~保健室~
小鳥遊(妹)「グズッ」
小鳥遊(兄)「愛琉どうした?」
小鳥遊(妹)「一樹」
小鳥遊(兄)「またひとりで泣いてたのか?」
小鳥遊(妹)「別に泣いてなんかないよ」
小鳥遊(兄)「そんなに強がんなよ!俺も一応お兄ちゃんなんだからさ」
小鳥遊(妹)「じゃあなんで嘘つくの?みんな私に嘘ついてる」
小鳥遊(兄)「何で嘘ついてるって思うの?」
小鳥遊(妹)「さっき一瞬みんなが静かになって顔がひきつったから。のぶおに何があったの?」
小鳥遊(兄)「俺らには何も言えないんだ」
小鳥遊(妹)「結局秘密なんだ」
~放課後~
東条「長井先生!」
長井「どうしたの?」
小鳥遊(妹)「|д゚)チラッ」
東条「のぶおの家を教えてほしいんだけど、みんなでやろうとしてることがあってナンチャッテ卒業式って言う。だから教えてほしいんだけどダメかな?」
長井「原田先生は…」
東条「何かあったの?」
長井「いやいやいや ついてくる?」
小鳥遊(妹)「どうしたんやろ?」
~病院~
原田「あれ?東条も来たの?」
長井「原田先生お身体は?」
原田「全然平気肌艶ピカピカ で何しに来たの?」
長井「何って心配して」
原田「そんなに要らないわよ、そんなこと言うんだったら美味しいもののひとつ買ってくれればよかったのに」
長井「おいなりです」
原田「やればできるじゃない!学校の経費?」
長井「自腹です」
原田「そういえばまだ言ってなかったね」
長井「なにがですか?」
原田「あんたのおかげで学校戻れたことありがとう」
長井「やめたじゃないですか」
原田「怒ってる?」
長井「一瞬ムカついてちょっとしてすぐに収まりました。原田先生だし」
原田「ありがとう。お前も食うか?あげない」
東条「話したいことがあって」
原田「何?」
東条「のぶお何で学校やめたの?」
原田「だからそれはやりたいことがあるんだよたくさん」
東条「俺納得してねぇよそんなの!勝手にギャーギャー体育館入ってきて、メンチ切ってきたくせに」
原田「懐かしいね」
東条「勝手に若林のこと変えて、勝手に川崎のこと応援して、勝手に俺と若林仲直りさせて、勝手に明智のこと救って、勝手に小鳥遊のことも勇気づけて、勝手に俺らのこと信じさせて、勝手にやめてやりたいことやるってわがまますぎんだろ!俺らだってのぶおとやりたいことができたんだよ!お前絶対うるさいけど修学旅行行ったり体育祭だってやってねぇじゃんまだ!何なんだよ!お前ばっかやりたいことやって俺らにやらせないでふざけんじゃねぇよ」
原田「久しぶりにお前って聞いた」
東条「ふざけんな、俺はお前のやりたいことって言う理由で学校やめんの全然納得いってないから!お前ほんとはからだ悪いからやめるんだろ!」
原田「違う」
東条「嘘つくなよ!」
原田「嘘じゃない」
東条「だったらなんで病院にいんだよ」
原田「入院もしたかったからだ」
東条「嘘つくな」
原田「本当だ」
東条「かっこつけて隠してんじゃねぇ!」
原田「泣くな」
東条「ないてねぇよ離せ」
原田「俺の体は全然平気だ」
東条「嘘つけ、死ぬんだろ!」
原田「死なねぇ!決めつけてんじゃねぇ」
東条「明智がいってたんだよ!人間みんな死ぬからってのぶおは言うって」
原田「明智に言っとけ原田のぶおは死なない!のぶおが言ってたって」
東条「じゃあなんで学校やめたんだよ!」
原田「だから言ってんじゃねぇかやりたいことがあるんだよたくさんいきなりやめて悪かった。お前がそんな気持ちでいるなんて知らなくて、すまん、でもな男にも女にもかっこつけていかなきゃいけないときはちゃんとあるんだ!次の世代に残さないといけないことがたくさんあるんだ!だからあいつら女装して授業やってたろ、バトンタッチだろ」
東条「その為なの?」
原田「本当はやり過ぎなとこを俺が見たかったからだ」
東条「何だよ」
原田「俺アムラーだぜ、引き際は惜しまれながら美しく」
東条「死ぬなよ」
原田「だから言ってるだろ俺が死ぬはずがないピンピンしてる!」
東条「絶対死ぬな。」
原田「原田のぶおは死なない!」
小鳥遊(妹)「ねぇ!私になに隠してるの?」
原田「小鳥遊!いつからいたの?」
小鳥遊(妹)「はじめから、出るタイミングなくしちゃって」
原田「何でここがわかったの?」
小鳥遊(妹)「長井先生と東条がしゃべってるのみてなんとなくついてきた、全部教えてよ!」
東条「それはさ」
小鳥遊(妹)「何で私だけダメなの?」
東条「別にダメなんかいってねぇよ」
小鳥遊(妹)「今日だって牛久保の言葉でみんなが気まずそうで顔がひきつっててそんなに私を邪魔ならあのとき助けなかったらよかったのに」
東条「そう言うことじゃねぇだろ!」
小鳥遊(妹)「こうなるならみんなのこと信じなければよかった!」
原田「小鳥遊待て!俺がお願いしたんだ」
小鳥遊(妹)「何で私だけ?」
原田「じゃあ教えてあげる!私は病気なの!それで寿命ももう過ぎてるの」
小鳥遊(妹)「何で?何でのぶおが?何で?神様は悪い神様しかいないの?いい人が早くに亡くなって悪い人は…何で?」
原田「そうやって、おかしくなるだろ!それでまたお前が苦しくなるのを私は望んでないの!」
小鳥遊(妹)「でも事実じゃん!私をいじめてた人たちは今も元気に私がいるはずの場所で楽しくバスケして、人間関係にも困らずに別のだれかをまたいじめてってしてるんでしょ。でも直也は私を助けてそのせいで亡くなって、のぶおもたくさんの人を助けて救ってなのに病気があって私は悪い子だったら毎回死ねないのかな?」
原田「あんたはそんなに深く考えなくていいのよ!そんなの余計に苦しいだけでしょ
今回は私が黙ってたのが悪かったはごめんなさいね!でもあんたをいじめてた子は何もしてないから死ねないの、あんたの友達が亡くなったのは人を助けたいって言う優しい心があるから、早くに亡くなってしまったのそれに後悔はなかったんじゃない?好きなこを助けられたんだし、幸せだったんじゃない?これは絶対とは言えないからわからないけどね。でもこれだけは絶対って言えることがひとつあるわよ」
小鳥遊(妹)「何よ?」
原田「あんたが死ねないのは人に愛されてるから、人に愛してもらえるからよ!
いじめられてた子に階段からおとされたときもその子が助けてくれて、この前飛び降りたときは4人も助けてくれたでしょ!ほかにいつあったか知らないけど一樹が助けてくれてたんでしょ!」
小鳥遊(妹)「うん」
原田「じゃあ愛されてるじゃん!それに私病気っていったけどさっきいってた通り死なないから!」
小鳥遊(妹)「絶対だよ!」
原田「あぁ!絶対だ!」
~帰り道~
東条「小鳥遊!何かごめん!」
小鳥遊(妹)「何が?」
東条「何も教えてやれなくて」
小鳥遊(妹)「のぶおとの約束だったんでしょ!仕方ないよ!それに私が思ってたこと泣きながらいってくれたし」
東条「泣いてねぇし、ってか小鳥遊も思ってたのか」
小鳥遊(妹)「うん!あんないい先生初めてであったのにいなくなるのは寂しいしはじめは私が遅かったから何も言えないけど」
東条「俺らキャラじゃないことしてたかな?のぶおいかないでぇ~って笑笑」
小鳥遊(妹)「私はそれいってないもん」
東条「そうだった笑笑」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。