そう言って
[きょーさん]
と呼ばれたその人は
さっきの場所へ向かっていった
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妖怪の森の都市伝説
妖怪の森の最深部には
青鬼の館がある
そこには
全ての世界を繋ぐ鏡がある
人間界
妖界
戦界
神界
天界
魔界
この6つの世界の天秤が
どれかに偏らないように
館の鏡を守り、管理する存在
それが館に集う六人の妖怪
[ 六大妖怪 ]
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食堂
いきなりそんなこと言われても…
都市伝説が目の前に居るって…
私はこれからどうなるんだろう
確かにさっきまでいた
ばどきょーさんと緑色さんが
居なくなっていた
そう言ってレウさんとコンタミさんと近海さんは煙のように消えてしまった
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!