この日はじんくんとデート。
どんな1日になるのかな
わぁ…なんか今、語尾に✨がついた気が…
まっ眩しい。
絶対ズボンで来いって言われたから
動くのかな?スポーツ?
プレゼントはグローブと
かっこいい感じの上着と
有名高級ブランドのヘルメット。
薄々分かっていた。
ほんとにこんなカッコイイの着たこと無かった
ありがたい経験だ。
じんくんはバイクが好きだから今日は
2人でドライブに行くみたい。
ちょうど海岸沿いの道を走っていると
キラキラ輝いているターコイズブルー色の
海が見えた。
ぼそっと言ったからじんくんは気づいていない
おいしいものがあるらしい。
自販機の前に来てじんくんはブラックコーヒー
私はどれにしようと迷っていた。
同時に同じボタンを押した私とじんくん。
カフェオレを買った訳だ。
買った後にスロットが始まった。
と、その時。
スロットの結果を見ると
あたりではなかったが
「1030」だった。
全部飲み干して
またドライブに戻る。
綺麗な夕焼けだった。
いつの間にかもう夕方だ。
そこは海だった。
行きで私がぼそっと言った綺麗な海だ。
本当は来たかったけど。
そんなことぐらい言えるのに。
何故か恥ずかしくて言えなかった私は
バカなのかなって。
なんか。インスタ映えだった。
綺麗な背景だったし…
バイクに乗った。
その時、
この時は知らなかったけど
このぼそっと言ったじんくんの一言は
告白だったみたい。
「海綺麗だったね」は「あなたに溺れています」
かなりギューってしてる
じんくんの体温は熱くも寒くもない、
ほんのり温かい、丁度いい体温
そのままバイクでキンプリHOUSEに
帰っている。
私はじんくんを抱きしめたまま
寝てしまったみたいで…
そんなことが言われていたことは
私は知る訳がない。
熟睡していたから。
知ってますよ〜って言いそうな顔をしていた。
でも
知らないふりをしていた。
やっぱり国民的彼氏だ。
対応からして
楽しいドライブだったよ。
じんくん。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。