第22話

恋のバッティングセンター
1,520
2019/02/16 02:05
玄樹
玄樹
よいこらせっと
今日は玄樹とデートだ。
今まで5人とデートしたけど
もうあっという間に
最後の1人になってしまった。
今日はガウチョパンツにして
でも動けるような服装にした。
私
(今日は寒くないね。上着いっか。)
玄樹
玄樹
今からバッティングセンター行くよ!
私
うん!分かった✨
玄樹は野球が大好きだ。
かっこいいスイングが見れると
私はウキウキしていた。
玄樹
玄樹
今日は意外な一面がみれるかもよ〜?
私
期待してるね!
バッティングセンターに着いて
玄樹は腕をまくった。
玄樹
玄樹
いくよ〜!
私は見ていることにした。
なぜなら野球音痴だから。
ホントに下手くそで
体力テストのボール投げも1番悪い成績だから
玄樹は1番早い球が出るブースへ行った。
一打目
びゅんとなったバットの先には
ボールがあって
ヒットした。
だけど玄樹は悔しがっている
私
すごっ!って
どうしたの?
玄樹
玄樹
いやホームランじゃなかったからさぁ。
悔しいっ!!
何打も打って
打ちまくって
67回目…

いつもとは違う音がした。
カチーン!!と高い音が鳴る
ボールを見続けると…
私
あっ。
玄樹
玄樹
あっ!
玄樹と私
玄樹と私
ホームラン!!!
玄樹はとても喜んだ。
小学生のようにはしゃぎ喜んだ。
その笑顔は綺麗な花が咲いたような笑顔で。
私
やったね!凄すぎる!
玄樹
玄樹
これが普通だしぃ〜?(照)
そう言ってハイタッチを交わした。

すると玄樹が
玄樹
玄樹
ねぇ。あなたはやらないの?
私
野球苦手だし…大丈夫!
たくさん玄樹がやって!
やっぱりそう言うしかなくて。
玄樹
玄樹
つまんなーい!
野球苦手なら俺が教えてあげる!
私
え。
手袋を玄樹に着けてもらった。
ほんのりあったかくて。
玄樹
玄樹
手がダメダメになっちゃ
あなたが可愛くなくなっちゃうからね!
これは絶対着けるの!
そしてバットを玄樹に借りて
ブースに入った。
もちろん1番遅い球が出るブース
私
こんな感じだよね?
素振りしてみた。
だけど
玄樹
玄樹
なんか…違うような。
俺が教えてあげるから!
絶対ホームラン打てるはずっ!
玄樹先生は私の後ろから
支えてくれて、
振り方から教えてくれた。
優しく丁寧に
玄樹先生の野球教室で
私はみるみる上達した。
玄樹
玄樹
絶対これで何回かやれば
ホームラン出る!!
私
頑張ってみるね!
1打目。

ヒットした。
初めてのヒットで
とても嬉しかった。
玄樹
玄樹
やったっ!
次はホームラン!ホームラン!
何回かやって
27打目。
カチーンと音が鳴った。
ボールに視線を向けると
玄樹
玄樹
ホームランだ!やったぁっ!!
私
わぁぁぁぁぁぁぁ
ホームランが打てた。
それはそれは感動した。

すると玄樹が
玄樹
玄樹
あなた好きっ♡♡
あなたが俺は好きだ♡♡
バックハグされて
耳元で囁かれた。
私
え。
ギューッと抱きしめられて
玄樹のいい匂いがした。
しかし、そんな時間も刻々と過ぎて

あっという間に夕方だった。
帰り道、アイスを買って
キンプリHOUSEに戻る
玄樹
玄樹
今日は楽しかったね〜
また行こうよ!
野球って楽しいでしょ?
私
楽しかった!
また行こうね♡
キンプリHOUSEに戻ると
玄樹はソファーに倒れ込んで
そのまま寝てしまった。
私はブランケットを玄樹に掛けて
私
おやすみ。
玄樹。
玄樹
玄樹
寝言)あなたのアイスは〜?
楽しかった1日だったよ。
野球って楽しいね。
ありがとね。玄樹。

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