第31話

織姫と彦星
1,282
2019/05/06 10:48
七夕。

一年に一度だけ
織姫と彦星が天の川を渡り
再開ができる日。

人々は短冊に願い事を書く

「大野くんみたいなリーダーになりたい」
「いつまでもアイドルでいたいです」
「お札にのれますように」
「エモエモアイドルになれますように」
「国民的彼氏として愛されますように」
「ティアラと一緒に
いつまでもいれますように」

いろんな願いが笹に吊るされる。

7月7日

今日退院するけど
私も院内にある笹に願い事吊るした。
「キンプリと幸せな生活が送れますように」
私
ふふっ笑
書き終わって帰ろうと振り向いた
廉
あなたはなんの願い事したん?
私
いや〜恥ずかしいから見なくていいよ笑
「ガサガサ」
廉
あったー!!!
私
なんで見つけたのよ〜
廉
「キンプリと幸せな生活が送れますように」
ええこと書くやん
私
でしょー
廉も何か書いてる

ちらっと見ると






「あなたと一緒に一生暮らせますように」



涙が込み上げてきて

ポロポロと出てきた。
廉
なに泣いてんねん
私
泣いてないし。
廉
泣いとるやん
私
泣いてない!!!!
その直後、
廉はぎゅーっと私をきつく抱きしめた。
廉
我慢せんでええ
泣きたい時は泣け
やないとあなたの感情噴火してまうやろ
心配させんな。バカ。
私
バカって酷いうぇぇ。・゚・(ノД`)・゚・。
廉
ほな。帰ろか?
私
(コクリ)
廉
そんな台無しな顔じゃ
どっこも行けへんな
私
そうだね…(´つω;`)グスン
廉
っていうのを予感した俺は
化粧品持ってきた
私
私
天才…(´つω;`)グスン
まずは泣き止む

涙をふいて

デパートかどっかの化粧室で

しようと思った。





だけど
廉
俺がするから。
コンビニの駐車場でな
私
私に化粧を廉がするの?
廉
ナチュラルメイクするんやで
不信感



不安





化粧落としないって言ったし…
廉
ここで下ろしてください運転手さん
タクシーのおじさん
《えー2500円ですね(渋めの声)》
廉
はい。ありがとうございましたぁ
私
ありがとうございました!
ブァミリーモード

っていうブァミチキが

美味しいコンビニについた
廉
さぁこのコンビニの裏で化粧や!
私
え?ここで?
廉
いくでほれ

あー上手い

天才や俺(。・ω´・。)ドヤッ
私
しんふぁいでふぉ(心配です)
廉
口開けんな
このよく分からない粉入るで
私
(名前わからないで使ってんだ笑)









結構たった。
廉
完成や!
いい感じやでほれ
携帯のカメラでパシャって撮られた

画面を見してくれた。
私
私
上手いやん。私より上手いやん
予想を超えに超えまくった上手さで

廉を見直した。

ちゃんとチークも眉毛もアイラインも

いい感じでびっくりした。
廉
いっぱい練習したんやで
凄ない?俺
私
凄いわ天才
廉
でもまだ完成してないんやな
私
完成してるじゃん
なにかが欠けているらしい

私はそのとき分からなかった
廉
グロス塗ってない
「チュ」
一瞬の口付け。


ほっぺにもしたことない


急に口って…

私
ん?!
廉
やってみたかったん。
ごめんな。
このこと内緒にしといて?
私
キ…スって…
でも密かに嬉しかった

廉だから?
廉
あ。こんな時間やん
家帰らな岸くんに怒られる
私
帰ろっか
廉
歩いて帰ろ〜
廉
そや。ブァミチキ食べて帰ろ
私
お腹空いた〜ちょーだい?
ブァミチキは想像以上に熱かった
廉
あーっつてつはもはまつ(?)
私
何言ってんの廉ʬʬʬ
廉
熱かった(´・ω・`)
やけど痛い‪( ;ᯅ; )‬
私
やけどは治せないな〜ごめんʬʬʬ
私
ただいま!!
歩いているといつの間にか
家だった








キンプリ
キンプリ
あなたおかえり!!
今日は七夕みたい。
私が織姫で
キンプリが彦星で。
久しぶりに会えたからかもしれない


けど違うところがある

七夕は1年に一回しか会えない


私達はずっーと一緒にいれるもんね。







廉と私の願いが届きますように。

プリ小説オーディオドラマ