第31話

31.
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2021/03/16 12:00



濱田side




「濵ちゃん、ちょっとええか?」



淳太に呼ばれて行くと


そこには、照史も居って



「なんやった?」


「ちょっと調べて欲しいことあってさ、」


「ええけど、」


「これ調べて欲しい」



そう言われて渡されたのは


俺のよく知っとる人物と、


その"仲間"について書かれた資料やった



「なんで....」


「いや、特に意味は無い、

ただちょっと気になることがあってさ」


「分かった、急ぎで調べるけど、

今回に関しては俺一人でやる、

龍太らには手伝わせやんから」


「分かっとる、濵ちゃんに任せるわ」


「あ、あと」


「ん?」


「親父の耳に入ったらしい、

慎重に頼むわ」


「分かった、明日からこここやん日あるやろけど、

連絡はするから」


「わかった、頼んだで」


「おう、」



そう言ってリビングに戻ろうとした時に


後ろから



「淳太くん、あれ良かったん?

濵ちゃんに任せて」



そう言った照史の声が聞こえて、



「おん、信じとるから

照史もそうやろ?」



「まぁ、そーなんやけど

心配やん」



「まぁな、」



丸聞こえじゃ、って思いながらも


淳太なりに考えて俺に頼んでくれたってことは分かった


それを裏切ることは絶対できやん


そう思いながら戻った

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