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第4話

関係性
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2023/05/23 15:12
リーマス
遅れてごめんね!!




あなたのところに来たのはルーピンだった


リーマス・ジョン・ルーピン


グリフィンドール生でポッターたちと一緒にいる


僕のことを虐めも助けもしないヤツ


そういう認識だ
でもアイツがなんであなたと…?


そのとき僕の頭には最悪の考えが浮かんだ


“あの2人は付き合っている”


もしそうだったらどうしよう


違うことを願いたかった


でも僕に秘密にして会ってるんだぞ…?


やっぱり付き合ってるとしか…


そう思うと“もうここに居たくない”という思いが強くなり、気付いたら校舎へ走っていた
ルシウス
ルシウス
セブルス…笑
あなたside
あなた
まだかな〜
私はリーマスを待っている


なんで待ってるかって?


私はリーマスと小さい時仲良かったからね


でもある日突然関わりを絶たれてしまった


しかしホグワーツで再会したのだ


それで今日また話したいというリーマスの申し出を受け入れ、今リーマスを待っている


私も話したかったし


すると足跡が聞こえてきた
リーマス
あなた〜!!
リーマス
遅れてごめんね!!
あなた
リーマス!!
あなた
大丈夫だよ!!
リーマス
久しぶり!!また会えて嬉しいよ!!
あなた
私もとっても嬉しい!!
リーマス
その…あの事はほんとにごめんね、あとありがとう
あなた
いいの、気にしないで?
リーマス
あなたの綺麗な身体に傷つけちゃって
ごめん
あなた
だからいいって!!あの時はあれで
良かったの
回想





私たちは物心ついたときからずっと一緒だった


互いの両親が魔法省勤めで、仲が良かったからだ


よく一緒に本を読んだり、かけっこしたりして楽しく過ごしていた


だがある夜をきっかけにそれは一瞬にして崩れ落ちてしまった


私たちが5歳のときの話だ
あなた 幼少期
んん〜
その日はリーマスの家にお泊まりしてた


私とリーマスは同じベッドで寝ていたが、なんだか変な感じがして起きてしまった
あなた 幼少期
(水飲んでこよ…)
そう思い、ベッドから出ようとすると、人がこっちにくる足音が聞こえてきた


嫌な予感がしたので、杖を持ってベッドで必死に寝たフリをしていた


すると“それ”は私たちが居る部屋に入ってきた


嫌な予感というのは当たりやすい


“それ”はリーマスに近づいて、何かをしようとした


咄嗟に私は
あなた 幼少期
ステューピファイ!!!!
と唱えた


すると“それ”は倒れ込み、物音でびっくりしたリーマスが飛び起きた


すると“それ”は起き上がってまたリーマスに攻撃しようとした


なので私はまだ状況を掴めていないリーマスに覆いかぶさった
グレイバック
グレイバック
がァ!
私は背中を引っ掻かれてしまった


その時は暗くて何をされたのか分からなかったけど


するとそこにライアルさん達がきた
ライアル
おまっ、グレイバック!!
ライアルさん達が戦っているのかな
リーマス 幼少期
あなた、あなた、大丈夫!!?
リーマス 幼少期
ねぇ、死んじゃ駄目だよ!!
リーマス 幼少期
あなた!!
ライアル
これは…噛まれたのか?
リーマス 幼少期
分からない…暗くて…
リーマス 幼少期
あなたは大丈夫だよね?!
ライアル
ああ、もちろん
そこで私の意識は途絶えた


次目を覚ましたとき見えたのは白い天井だった
あなた 幼少期
んっ…ここどこ?
リーマス 幼少期
ん…あなたの声がする…
あなた 幼少期
リーマス看病してくれてたの?
リーマス 幼少期
ん…?うん…
リーマス 幼少期
え!?あなた!?
何故かベッドの中に入って一緒に寝ていたリーマスが急に抱きついてきた
リーマス 幼少期
ごめんっ!!
リーマス 幼少期
僕のせいで…
あなた 幼少期
リーマスに傷が無くて良かった!!
リーマス 幼少期
あなた…
あなた 幼少期
もう、せっかく起きたのにそんな暗い顔しないで?
リーマス 幼少期
うん…!!
次の日
ライアル
あなたちゃん、おはよう。
体調は大丈夫かな?
ライアル
1つ質問だが、君はアイツに噛まれたのかな?
あなた 幼少期
よく分からないけど…
噛まれたのかな?
そう言うと、ライアルさんとお父さんは何か小さい声で話した
あなたの父
…すまんな
ライアル
いや、こちらこそ。
もともとは私のせいだしな
ライアル
それにあなたちゃんと会えなくなるのが
悲しいよ
あなたの父
俺もだ。ごめんな、リーマス
リーマス 幼少期
な、何のことですか?
ライアル
お前はもうあなたちゃんとは
会えないのだよ
リーマス&アナタ
え?
リーマス 幼少期
な、なんで?嫌だよ!!
ライアル
いいからもう帰るぞ
あなたの父
お前達のためなんだ
そこから先はあまり覚えていない


リーマスと私は泣きじゃくって、『離れたくない』とずっと言っていたが、大人の力に勝てるはずもなく、私たちは引き離されてしまった


それから私は地獄の日々を過ごした


牢屋のようなところに入れられ、空を見ることができない生活をしていた


だが11歳を迎えた日、私は牢屋から出された


ホグワーツから手紙がきたようだ


久しぶりに見た空は幻想的な黒に染まっていて、星が見えないほど光り輝いている満月があった


回想終了
あなた
まさかあのとき居たのが狼人間なんてね
リーマス
ほんとにね…あなたがいなかったら僕は
今頃狼人間だったよ
あなた
ふふっ、別に私はリーマスが狼人間でも親友だったけどね
リーマス
ほんとに?
あなた
もちろん!!
リーマス
あ、あのさあなた
あなた
なに?
リーマス
君は狼人間なの…?
あなた
ううん、私は狼人間じゃないよ
でも背中に引っ掻き傷が…ね
リーマス
ごめん、本当に申し訳ない
もう君に会わせる顔がないよ
あなた
だからもういいってば!!
あなた
優しいのとドがつくほど真面目なのは
変わってないね
リーマス
僕はどこも変わってないよ?
あなた
そう?顔がかっこよくなったんじゃない?
リーマス
それを言うならあなたも可愛くなったよ
リーマス
入学式で見たとき、誰か分からなかった
くらいね
あなた
ふっ
リーマス&アナタ
あははは!!
話していると昼休みを終える鐘が聞こえた
あなた
じゃあまたね!!
リーマス
うん、またね!!
そうして私はセブルスの元に向かった


𝐍𝐞𝐱𝐭

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