…あ…
やった…やらかした…
どうして僕はこんなにも馬鹿なんですか…
もう…終わりです…なんとか、誤魔化さないと…
気まづい雰囲気が流れる。
一方の彼女はと言うと顔を赤くしていた
絶対に聞こえてたよね…もう、誤魔化しようないじゃん…
そういうしか無かった。
彼女への気持ちがバレた
僕の人生は…終わったんだ…
僕は逃げるようにその場を去った。
_家_
すとぷりメンバーと会議をしています。
僕の作戦が失敗したと伝えるとすぐに、グループ通話が始まりました
アホ…うう…そうですね…
仲良くなるチャンスだったのに…
僕の印象が…好感度が…
な、なーくん…絶対もうないみたいな反応ですよね…励ます言葉もう考えてませんか…?
諦めないといけないんですかね…
僕は…無能です…
そんなはずないのに…
彼女は最高の人ですよ…
唯一です!可愛いし…
_学校(昼休み)_
僕は励ましてもらったあと、
次の日彼女の元へ行こうとした。
もう告白しよう…気持ちをぶつけるんだ!
あなたの下の名前ちゃんだ!よし…
……あっ…
そうだ…僕になんて…
できっこないんだ…
この場から逃げないと…
うそ…でしょ…
な、なんで…なんで!着いてくるのー!!!
このままだと、また…嫌われる…
もう嫌だ…やばい近ずいてくる!!
……さとみくん…
僕の友達はどうしてこんなにいい人たちばっかりなんですか…
ゼェゼェなりながら近ずいてくる。
僕はずっと逃げてきた…でも、今日は…逃げない…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。