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第1話

プロローグ
690
2018/05/26 08:58
ガチャ。
先程まで好き勝手話しまくっていた学園の生徒たちは、この瞬間のみ静寂につつまれる。
……大きなリムジンが学園の前に止まる。
生徒たちごくり、と息を呑んだ。
ギー…
リムジンの扉が開く。
中から、女の子達がゆっくりと降りてきた。
ナヨン
ナヨン
おはよ〜
ダヒョン
ダヒョン
みんな元気〜?
ジョンヨン
ジョンヨン
おっはー!
ツウィ
ツウィ
…おはようございます
サナ
サナ
おひょひょ…
生徒A
と、
生徒A
TWICEがきたぞーーーー!!!!
生徒たち
うおーーーー!!!
ある生徒の一声をきっかけに、生徒たちは一斉に喜びの声を上げた。
そんなむさ苦しいような俺たちを、TWICEのみんなは笑顔で迎えてくれる。
生徒A
お、おはようございます!
ジョンヨン
ジョンヨン
おはよー!
ジョンヨン
ジョンヨン
げんきー?
生徒たち
荷物持ちます!
ミナ
ミナ
あはは、大丈夫です。
学園内はまさにお祭り騒ぎだ。
だけどーーー
僕はそのお祭りに馴染めず、一人遠目で立ち尽くしていた。
タカシ
なにしてんだよあなた?
タカシ
TWICEのお出ましだぞ?!
親友のタカシが興奮した様子で話しかけて来た。
タカシ
とっとと話しかけにいくぞ!
タカシ
ああ、今日は返事してくれるかな…
僕はいいや。
タカシ
は?
タカシ
何言ってんだお前。
タカシ
なんでそんな遠慮すんだよ?
だって…
なんだか冴えない僕が、
近づいてはいけない気がするから。
TWICEに僕なんかが、
関わってはいけない気がするから。
タカシ
タカシ
なんだそれ。
もっと自分に自信もてよ
タカシ
まあいいや。
タカシ
じゃ、俺、TWICE様にお近づきになってくるぜ!
おう…
……
僕は自分に自信がないんだ。
おまけに、遠慮しがちな性格で。
だから。
悔しいけど。
僕はTWICEを遠目で眺めるだけで充分だ。





と、思ってた。
なのに。
あんなにTWICEと急接近することになるなんて……