第4話

prologue 4
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2019/02/25 08:16









私は びっくりして こんなことを聞いた。








『あっ、あの、私と結婚しよう なんて、なんで、どーゆーあれで 決めたんですか…っ ?』





「あれ ってなんやねん ww お前作家目指してた割に 語彙力はないんか w」




『あぁ?』




「お前、そういうタイプやったんか」






本性が出てしまった ……




「ビールかっ喰らって 握りつぶす感じ、元ヤンに見えたわ」




『っさいなぁ ……』





「ったく、ビールなんて浴びてないでこれ書いとけや 。 あと、今日から俺ん家な、お前の家 。」






1+1=2 ってくらい当たり前のことを言うかのように


淳太さんは 言い放って 消えようとした 。




『ちょっと待って 、 まだ状況が……よくわかんないっていうか……っていうか……わかんないっていうか……』




「多少は 察しろ」





冷たくあしらわれて 額を突かれた 。




『痛ぁ ……っ』




「大学のサークル交流会で話しかけたのは 、 お前のこと気になってたから。 会社が同じなのは 偶然 。 それでいま声をかけたのは チャンスやと思ったから 。 それで 結婚して下さいって言うたのは 、、、、






ほんまの気持ちやから 。それだけや 。」




頬を赤らめて 俯きながら 早口で言い切る。






『へっ、へーーーー』





別に どーでもいいし? なんて雰囲気を




無理やり醸し出してみる 。





「何その いかにも変な相槌 w」





赤かった頬は 赤みを引き 、


私のことを 嘲笑う 。





『べ、別に、変じゃないし?』





「ふっ w ならええけど w」





何かに 気づかれた気がした 。


というか 見透かされた気がした 。





本当は 『私も好きです』なんて



言ってしまいたかったけど



恥じらいがあって 本音を言えなかった 。














本音は 言えなくたって 、



淳太さんのことが 好き ……

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