夫は 自慢の かっこよさだなぁ ……
なんて 陶酔していると
原稿用紙で 間抜けになった 頭を 叩かれた 。
『痛ぁ……っ』
「はよ、電話せんかい 笑」
『いやぁ、私の夫は かっこいいなぁって思ってさぁ……』
「そんなん知らんわ 笑笑」
あーーー こういう 雰囲気好き (
酔い気味に 部屋を出て 電話をかける
………………………………………………
本の 発売は 決定し 、
私は 淳太と同じ 職場を辞めた 。
淳太は あまりに 仕事が 出来るからと
国内出張が 増えた 。
「ただいま~」 と 雑踏の匂いを連れて
帰ってきた 淳太に 飛びつく 。
『おかえり~っ』
「デレデレせんとって、明日から北海道まで出張やから」
『またぁ? 本気で寂しすぎて死ぬ』
「しゃーないやろ、仕事やねんから」
『そ、そうだけど…』
ちぇっ 、 なんて思って
淳太の ボストンバッグを 用意する 。
『今回は 何日間 ?』
「5日間、短いんやから我慢しとって」
『長ああっ、』
気が滅入る程 だった 。
すると、そんな 私を 見た 淳太が
「5日間 寂しないように したろうか?」
と にやっと笑い、
気づいたら 私は 真っさらな ベッドの上。
『ねぇっ、!!やだっ!!!』
「寂しい って言うたのはどこの誰や」
『さ、寂しいけどっ……』
「じゃあええやんなぁ ?」
今日は 午前中 友達と出かけて、
家着じゃないのに ……っ
と思った時は もう遅くて 、
淳太の手は 私の 洋服の上 。
ボタンもチャックも 全て解かれて
一糸纏わぬ姿になり 、
ただ 淳太に 弄ばれる 。
「嫌とか 言うた割に めっちゃ感じとるな」
にやにや しながら 言葉攻めを受け
頭が 溶けてしまいそうになる 。
『いやぁああっ…… !』
嫌じゃないのに 嫌って言葉が出て
嫌じゃないのに 涙が溢れて出てきて
意味がわからない 。
「下は どないなってん ? 笑笑」
『っ……あ……らめぇっ……!』
言葉で攻められて、
指で攻められて 、 無理っ ……
「うっわあ…派手に イったなぁ笑笑
びっしゃびしゃや 笑笑」
『はぁ…はぁ…っ、言わない…で…』
「イっていいなんて 俺言うてない」
『だってぇっ……しょうがない……』
「ほら、もっと 脚広げて 、」
『やぁぁんっ、』
無理やり 押し込まれた 熱は
私を 快感へと 誘っていって 、
淳太の 熱を
今まで 感じたことがなくて
嬉しいのと 怖いので 涙が 止まらない 。
「泣いてへんで…っ 手……貸して…」
淳太に そっと 握られた手は
淳太と 私の 繋がっているところを なぞる。
「ほら、俺ら今 繋がってんで っ ?」
ちょっと苦しそうな 淳太の言葉に
余計 涙が 溢れる 。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。