第2話

prologue 2
1,331
2019/02/24 04:32










多国語研究会 の 頭脳派の彼には




きっと 男嫌いってことくらい




お見通しだっただろう 。










でも、 嫌い とは言えなかった 。







そこからというもの





彼に私は惹かれていった 。







それから半年後、







大学の 卒業式、






卒業生や、親や、友達やらで

揉みくちゃになる 大学の入り口を突破し



彼のことを 必死に探した 。







大学のどこを回っても彼はいなくて



とうとう 諦めかけた時 、



突然 彼は 目の前に 現れた 。







「あ、おった!」




『え、 ? わぁっ !!』






私のことを 見つけると




待ってました と言わんばかりに




腕を強く引き寄せた。







「探してたんやで 、 もう会われへんことなったら 嫌やから 。」




『私も …… 探してました ……』




「ならお互い様やな、はい」






白い肌に 握られた 薄水色の 紙切れ 。











半開きになった 私の掌に



ぐっ と 紙を押し込んで 、






「じゃあ 」







と言って 彼は 消えていった 。
















家に帰って 紙切れを開くと





特殊な字で書かれた 連絡先


























コミュ障 の 私は




連絡先なんて 渡されたって 、




もちろん 電話もメールもする勇気はない 。







『連絡先……つったって ……』









別に 恋愛感情なんて 抱いてなかった 。






ただ 彼の




男らしいところ に 魅力されていた 。









連絡先は 電話帳に 追加しただけで




連絡 することは 一切出来なかった 。

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