第2話

マッチ売りの少女.
67
2021/07/21 05:44

紫 MAIN

MAIN→「」
その他→『』

「今日は冷えるなぁっ、」

こんなに寒い夜は久々で、体力も、元気も、奪われていく.

今日が何日かも、何時かも分からない、

自分の存在まで分からなくなりそうで、地面に座り込む.


「今どきマッチなんて、笑」

明かりのついた暖かそうな家も、

道行く人々の話し声も、

握りしめているマッチも、

座り込んだ自分にも腹が立つ.

「ただでマッチ買えたなぁ、なんて、」

マッチを1本すった.

『今話題の高学歴ジャニーズ、_________さんです!』

『大学院を卒業して、気象予報士の資格も~』



『国宝級イケメンランキング1位の_________さんの登場です!』

『同じグループに二人も国宝級いるんでしょ!?~』
この世界は、俺が思っているよりずっと残酷だったみたいだ.

「1本じゃ、何も見せてくれへんの?」


もう使うこともないだろう.

俺は残りのマッチを全て使った.

「もっといいものメンバー、見せてや、」

『なんでスラムダンク読まへんの!?わけわからんねんけど!?』

『読む!読むよ!』

『おれ、鬼滅の刃すすめたんやけど、すぐ読んでくれたで』

『鬼滅はすぐ入った、‪笑』

『なんでやねん!!』


「神ちゃん球技苦手やもんな!」


『関係ないwww』

『漫画の話してるんですよ濵田さんwww』

『さすがやな!?www』




寒さなんて消えてしまうくらい、

暖かくて、うるさくて、大好きな場所.

会いたい、行きたい、


ねぇ、



??)『濵ちゃん?』
『何してん、』

「流星、?」

目の前に立つ流星が、夢なのか現実なのか、

俺には分からない.

でも、そんなことどうでもよかった.

『はよいこ、みんな待ってるで』

「っ、おん!」

ありがとう、大好きや、


俺は空へと登って行った.


「おわぁぁっ!?ほんまに浮いた!!!」

『浮かないと困るねん笑』

『フライングでこんなに騒ぐジャニーズ初めて見たわ笑』

「みなさん!!すごいですよこれ!!」

『誰に言ってんねん』

『まだリハーサルやぞ』

『ライブで絶対にそんなことすんなよ』

「冷たない!?」
「今空飛んでるねんけど!!」

『ははは‪w』

「濵ちゃん最高やわ!www」


なんとか1話目、終わりました.

マッチ売りの少女はどこへ、??

オチとは、??

暖かい目で見守ってください🤦‍♀️🤦‍♀️

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