ようやく2人が離れて横に並ぶと、銃兎の中に、もうひとつの正しい答えが浮かぶ。
目の前に並ぶ彼らは、
誰が見てもそっくりだったからだ。
兎(双、子………?)
2人とも真っ黒な髪、そしてオッドアイの目。
色は片方が反転していて、まるで2人でひとつ、とでも言わんばかりの色合い。
乱「あ!一郎〜!おっひさー!」
一「乱数、急に抱きつくなって」
乱「一郎の弟くんたちに………あ、あなたちゃんもいる!」
あなたの方へ乱数の瞳が向けられると、三郎はそっとあなたの肩を抱き、引き寄せた。
乱「あっはは!相変わらずだね!双子ちゃんは♪」
帝「へぇ、双子かぁ………」
幻(ほう………双子ですか。それにしても、距離が近すぎる気がしますがねぇ………)
乱数の後ろから来た夢野幻太郎は後ろの方から観察するように彼らを見ていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。