こちらの方はお久しぶりです!
イケメン強面ヤクザの左馬刻様と幼女っていいのでは………!?
と突然なったので勢いで書き始めました((
────────────────────
「へいへいお嬢ちゃん?ここはあんたみたいなおチビちゃんが来るところじゃねぇぜ?」
「どいて!しゃまときお兄ちゃんに会いに来たの!」
部下の声と、聞き馴染みのある可愛い声が聞こえて、入口へと目を向ける。
「あなたじゃねぇか・・・てか俺の名前しゃまときじゃなくて左馬刻な、さ・ま・と・き」
名前を呼んでやると、テトテトと駆け寄ってくる。なんとも可愛らしい。
「さ・ま・と・き・!!」
大きく口を開けて俺の名前を呼ぶ。
しっかり言えたから頭を撫でてやった。
「おう、よく言えました。で、どうしたよ」
「お兄ちゃんに会いに来たの!」
嬉しそうな顔をして俺を見上げるあなたを持ち上げると片手で支え、もう片方の手の人差し指をあなたの鼻に置いた。
「ひとりでこんなとこに来るなんてあぶねぇだろ」
「う〜・・・ごめんなさい」
あなたは申し訳なさそうに眉を下げた。
「だがまぁいい、コイツらに紹介する機会ができた。次からは言えよ、迎えを出してやっから。」
そう言えばあなたはたちまち嬉しそうな顔をして
「ありがとう!しゃまときお兄ちゃん!
あれっ?さ・ま・と・きお兄ちゃん! 」
なんて言い直すもんだから可愛らしくてしょうがない。
「しばらく練習が必要そうだな」
「うん!・・・えへへ」
そう言って頭を撫でてやった。
ようやく困惑していた部下たちの方に向いて
「お前ら、よく聞け」
と言い放つ。
「こいつ・・・あなたは俺様の従兄弟だ。戦争孤児になっちまったから俺様が面倒を見てる。お前らもなにか困ってそうだったら手伝ってやれ。
もちろん、手ぇ出したヤツは殺せ」
「「「はい!!分かりましたアニキ!!」」」
「おうよ」
────────────────────
こう見えて作者、シブヤの小説家推しです((
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。