第9話

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2024/05/08 12:22
時の流れは早く、ついに今日はクディッチスリザリン戦当日だ
オリバー・ウッド
今年は、ここ何年ぶりかの最高のグリフィンドール・チームだ。この試合は間違いなくいただきだ
ウッドはそう言って「負けたら承知しないぞ」とでも言うように全員を睨みつけた
オリバー・ウッド
さあ、もう時間だ!みんな頑張るぞ!
俺はグッと背伸びをして、フレッドとジョージの後ろに着く
あなた
…ポッターくん、緊張してるのかい?
ハリー・ポッター
あぁ、うん、まあね……
あなた
はは、皆最初そうなるんだ。大丈夫、君ならできるよ!
明らかにめちゃくちゃ緊張しているポッターの背中を叩き、俺は会場を出た
~~~~
マダム・フーチ
それでは、正々堂々と戦いましょう!
ピーッ!!

ホイッスルがなり、クアッフルが上へ投げられる
それを素早く飛んでキャッチし、ゴールを目指して箒を飛ばす
リー・ジョーダン
クアッフルを取ったのはあなた・マルフォイ!風のようにスリザリンの攻撃を交わしています!!!
そんな解説を耳にすると、突然スリザリンチームに前方を囲まれる


俺は急降下してスリザリンを避け、もう一度急上昇をしてもう1人のチェイサーにクアッフルを投げる
リー・ジョーダン
上手く交わしましたあなた・マルフォイ!ゴール際のアンジェリーナがキャッチしてそのままゴール!!!!早くもグリフィンドール先取です!
フレッド・ウィーズリー
いいぞーあなた!
ふう、これで一仕事終えた……

1ポイント目は俺がスリザリンの囮になって、ゴール際にいるチェイサーがゴール。ウッドが考えた作戦だ
後は適当に()クアッフル追いかけてゴールすればいいってウッドも言ってた

ゴール前でクアッフルを待ちながら、俺はポッターを探して見つめる
あなた
…ポッター、様子おかしい……?
魔法でもなんかかけられてるみたいに、箒が暴走してるように見える
……もしかして、「例のあの人」…?

咄嗟にポッターに近づくと、やはり箒に魔法がかけられているようだった
ハリー・ポッター
あなたっ、わ、ぁっ!
あなた
……っ!
俺がポッターを見てたのに気付いたのか、ポッターは俺に助けを求めた
あなた
耐えてろ、ポッター!
「例のあの人」の仕業なのかもしれない

だけど、俺にはポッターを見て見ぬふりをするなんて出来なかった
俺はハーマイオニーの元まで箒を走らせる
あなた
グレンジャー!ポッターくんの様子が変なんだ!
ハーマイオニー・グレンジャー
なんですって?
ロン・ウィーズリー
見て、ハーマイオニー!スネイプだ!
ロンが双眼鏡で何かを見つけたらしい、ハーマイオニーがどこかに走っていく
あなた
できるだけ早く頼んだ!!
こんなことが知られたら、父上は何と言うだろう?

……俺は、何がしたいんだ?
フレッド・ウィーズリー
あなた!しっかり前を見て!
ぼーっとしていると、フレッドの声が聞こえた

急いで前を向くと、ブラッジャーが俺の頭スレスレで飛んできていた
あなた
危ない…!助かった、ありがとうフレッド!
今はそんなこと考えている余裕は無い。クディッチの最中なのだ

俺はアンジェリーナからクアッフルをパスしてもらい、全速力で箒を飛ばしてそのままゴールに投げつけた
リー・ジョーダン
はやい、速すぎますあなた・マルフォイ!スリザリンのキーパーを交わすことなく軽々とゴールを決めました!60対20です!ファンが歓声を上げています!
その時、教師たちの方でザワザワとした声が上がった

見ると、スネイプの近くで炎が燃え上がっていた
あなた
……!
咄嗟にポッターを見ると、急降下をしてそのまま四つん這いになって着地をしていた
あなた
ポッターくん…?!
F&G
ハリー!大丈夫か?!
ハリー・ポッター
……スニッチを取ったぞ!
そう叫ぶポッターの右手には、金色に輝くスニッチがあった
リー・ジョーダン
グリフィンドール、170対60で勝ちました!!

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