《レオナside》
いつも通り昼寝してたら嫌な感じがした
全てを見透かされてるような、今にも殺されそうな感じだ
後ろを振り返るとラギーが居た
そう聞いたがラギーの顔色も悪い
何だ?
あなたを?
嫌そこじゃねぇあなたを連れて何故こうなる?
つまり此奴から出てるって事か?
どんどん酷くなっていく殺気
此奴…何もんだ?
なんの夢見てんだよ此奴
寝言で「殺す」とか言わねぇだろ普通
知らねぇけど…此奴の口で呼ばれた「さく」っつー奴が男なら気に食わねぇ
まァ今はいいか
何故かあなたの顔色が悪くなっていく
なんの夢見てんだよ本当
そう言うとラギーは丁寧にあなたを置いてブレザーを被せた
殺気は少しずつ無くなって残ったのはあなたの目元にある“涙の跡”コイツは何かに縛れれてることは分かった
何に縛られてるから知らねぇが…
つい声に出して言っちまった
と言いながらラギーはあなたの腕を指差す
…………俺の尾か
別に良いだろこん位
まァんなとこは如何でもいい
バレねぇようにやるさ
気が付いたらあなたの涙の跡も消えていた
To Be Continued▹▸
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!