第28話

怖いです、とても
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2022/11/06 00:51

あなた
え、っと...?

俺はその言葉に思わず困惑する。



何者って...何が?てかこの光景デジャブじゃない?気の所為??



何かまずい事でもしたのか...?いや、でも大阪では暴力とか振るってないし...

あなた
それは、どういう意味ですか...?
浅倉潤
浅倉潤
とぼけても無駄や

そう言って浅倉さんは鋭い瞳でこちらを見据え近づいてきた。



こっっわ...そして顔がいいな(

城戸丈一郎
城戸丈一郎
...お前、銃構えられる前あいつのドス避けとったやろ
あなた
え...?

そんなことあったっけ...いや、あった気がしなくもない...(記憶力ニワトリ)



そして城戸さんは続ける。

城戸丈一郎
城戸丈一郎
あの反応...あなた、お前只者やないな

え...?めちゃめちゃ普通の金欠男性なんですけど...



いやあれは反射条件みたいなものじゃん??火事場の馬鹿力的なさ(たぶん違う)

あなた
いやあれは殺されそうになったからつい反射で...
あなた
てか...そろそろ離れてくれませんかね...

2つの顔面国宝が目の前にッ?!
目が...ッ!!

浅倉潤
浅倉潤
じゃあこれだけ聞かせてもらうわ
浅倉潤
浅倉潤
お前、カタギか

カタギ...カタギは確か一般人って意味だよな...?

あなた
はい、そうです...
浅倉潤
浅倉潤
ほんまか...?
あなた
ひぇぇぇぇ顔面国宝!!(?)

怖いはずなのに眩しい...!!イケメンずる!!!!



そう思っているとやっと顔が離れた。



...危うく失明するところだった((

城戸丈一郎
城戸丈一郎
じゃあ俺の方からもひとつ...
城戸丈一郎
城戸丈一郎
お前関東の奴よな?
あなた
あ、そうです...
城戸丈一郎
城戸丈一郎
そうか...そんなら良かったなぁ、カタギで
あなた

怖い、なにそれこわい。どういう意味??



困惑していると城戸さんが口を開く。

城戸丈一郎
城戸丈一郎
俺ら関西の極道やっとる天王寺組っちゅうもんや
城戸丈一郎
城戸丈一郎
そろそろ関東のシマ狙う方針が出てたんや...カタギで良かったな、あなた

そういいにこりと笑う城戸さん。



...背筋がヒヤッとした。何この人怖い。

浅倉潤
浅倉潤
今は違う組と戦争しとるらしいから迂闊に手は出せんけどな
あなた
そ、そうなんですね...

やばい、一刻も早くここから立ち去りたい。この人たち怖すぎる(



...ん?組って言ったか、この人たち...



組って確か...


_________

小林幸真
小林幸真
うちの組入らない?

________




小林さんも言ってたヤツだよな...



...小林さんが怖い理由がわかったかもしれない。(



いや待て、でも近いうち関東狙うって言ってたよな...てことは、小林さんも狙われるってことか...?



これは...小林さんに伝えた方がいいのか否か...



そんなことを思っていると城戸さんが話す。

城戸丈一郎
城戸丈一郎
引き止めて悪かったな、あなた。気ぃつけて帰れよ
あなた
あ、いえ...!あの、本当に助けてくれてありがとうございました!
城戸丈一郎
城戸丈一郎
構わんでぇ、せやけどこの辺治安も悪いから早めに大通り出ろよ
浅倉潤
浅倉潤
そうやな...なんかあってからじゃ遅いからな
あなた
そうですね...気をつけます

そう言うと、城戸さんが「せや」と言い俺にこう提案をする。

城戸丈一郎
城戸丈一郎
連絡先交換するか。また関西来たら連絡してな
あなた
あ、わかりました!

そうして俺は城戸さん、浅倉さんと連絡先を交換した。



またひとつふたつ、イケメンの連絡先を手に入れちまったぜ...(

城戸丈一郎
城戸丈一郎
ほんじゃあな
あなた
はい、また

そうして俺と2人は別れた。



...あ、そうだ。俺涼探してたんだった!!



思わぬ所で時間食っちゃったな、早いとこ探さないと...!



そうして俺は走って広い大通りへ出た。



to be continued

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