~あなたside~
あーもう朝か…クソ寝みぃ…
でもちゃんと起きないとな、ニートじゃねえんだから
起き上がりキチンと布団を畳むと居間へと移動する
んー、味噌汁のいい匂いが漂ってるわ
朝飯はいつもチョコって決まっている
私の栄養源はチョコだからな←
今日も一日忙しくなりそうだな
これじゃ中々健人に会えねえじゃねえかよ
これってもしかしてワンチャン会えんじゃね?
嘘
ホントは凄く嬉しい
早く会いたい
一応LINEしとくかな健人に
何時に終わるか分かんねえし
と、スマホを手に取ると既にLINEが一件入ってた
よしっ!身支度して私も出掛けるかな
ふふ、何着ていこう
____
テキトーに建設現場の偵察を済まし…テキトー過ぎるって舎弟共に突っ込まれたけど
だってウチの組のヤツらがちゃんと働いてるかを見るだけだし
ま、とりま偵察終わったから今から健人と会う!
私が指さした先には健人が通っている大学
そろそろ健人が出てくる時間だ
ったく、舎弟のクセして私を揶揄うなんざいい度胸してんじゃねえかよ
とか思いつつもウキウキしながら大学の前で待ってたら見たくないモンを見ちまった
まだ遠くだから話し声は聞こえねえけど…
明らかに仲が良さそうに見える
だって健人のヤツ笑ってんだもん
健人とその金髪の女が笑い合うとこを見て急にズキッと胸が痛み出した
私は何となく健人と会うのが嫌になり、逃げるようにその場を後にした
健人にLINEだけ残して
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。