ーメイク室ー
☁
社長さんがそう言うと、
女の人が出てきた。
私は深く、
お辞儀した。
めっちゃ可愛い子の人、
この人がデビューするべきじゃないかな((
スアさんが、
ほぼ無理やり
社長さんを
外に出した。
よし、
今日から私は...
じゃなくて!
今日から僕は
ナムジャ!
スアヌナと話してるけど、
ヌナは僕の顔に
どんどんメイクしてってる。
やっぱり、
プロのメイクさんなんだなって
思った。
女なのに
男としてデビューするから、
もっと
周りから批判されると思ってた。
でも、
思ったより
受け入れてくれた。
って言ってもまだ
ヌナとしか
今の僕、
「ソジュン」として会ってないんだけどね。
メイクが終わって、
カツラを被った。
鏡の自分が
自分じゃないみたい。
僕自身が自分で言うのは変だけど、
ちょーかっこいい。
これも全部、
ヌナのメイク力のおかげか...
これなら
ヨジャだって
バレなさそう!
ちょっとだけ、
デビューが楽しみになった。
楽しみな気持ちよりも、
不安の方が大きいけど
それでも、
防弾少年団っていう
グループの1人になれるのが
なんだか嬉しかった。
自分の居場所が
出来た感じがして
嬉しい気持ちになった。
ヌナとロビーまで行く。
私は
メイクを落として、
駆け足に事務所を出た。
☁ ☁ ☁ ☁ ☁ ☁ ☁
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。