第4話

涼介Side
195
2019/04/06 14:30
雨を憎みたくなりますね(笑)


大貴のタイミングは憎み済みだから。


あそこでいい雰囲気だったから告白しようと思ってたんだけど…。


俺は昔からあなたが好きだった。



でも
この幼なじみの関係を壊してしまいそうで、なかなか告白できずにいた。

大貴もいるし。


あいつがあなたを好きだったら、俺の精神的にしんどいから大貴とは何も触れない。


大貴、なにげにモテるからなー…

俺のファンクラブがあるのは知ってたけど、
大貴のやつもあるとは…

あなた

すけ………りょーすけ!

涼介
涼介
んぁ、
あなた

すごいぼーっとしてたよ?

涼介
涼介
あ、うん、大丈夫だから
すると、俺のおでこに何か感じた。

涼介
涼介
え、あなた?!
あなた

ん?いや、熱あるかなーって

涼介
涼介
っ…
あなた

顔は赤いけど熱はないね

涼介
涼介
う、うん
大貴
大貴
おい、俺忘れてイチャイチャすんなよー
涼介
涼介
しっ、してねえよ!
大貴
大貴
んーーー?


大貴、お前はあなたのこと好きなのか?

少し、不安に駆られる時がある。


あなた

あ、お母さんに呼ばれちゃった

大貴
大貴
帰る?
あなた

うん、そーしよっかなー
わかんないとこ教えてもらったし

大貴
大貴
そっか、またな


まだ一緒にいたい、でもあなたのお母さんは体調を崩しやすいから、ここで帰らせないわけにはいかない。
涼介
涼介
送っていこうか?
あなた

ううん、まだ明るいから大丈夫!
ありがとう

すこしでも一緒にいたかったな、
涼介
涼介
おう、またな
あなた

また明日ー

あなたが帰ってからは、大貴とくだらない話をした。

だけど、あのことを聞かずにはいられなかったんだ。
涼介
涼介
だ、大貴
大貴
大貴
ん?
涼介
涼介
大貴は……あなたのこと好きなのか?
大貴
大貴
え、なに?いきなり笑
涼介
涼介
真面目に答えろよ
大貴
大貴
涼介……
涼介
涼介
……………
大貴
大貴
俺はあなたのこと、幼なじみとしか思ってないよ
大貴はいつもの優しい笑顔で俺の方を見た。
涼介
涼介
そ、そっか
大貴
大貴
うん。
涼介
涼介
変な事聞いて悪かったな、ごめん
大貴
大貴
別にー


大貴はそう言うと、バリッと力任せにポテチの袋を開けた。

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