第13話

トト子ちゃんとおつかい
998
2019/09/03 08:32
トト子ちゃん……?
おそ松
おそ松
俺らの幼馴染だ。弱井トト子。カラ松、一緒のクラスだったよな?
カラ松
カラ松
ああ、そうだ。一松は今はまだあったことないな
トド松
トド松
家が、魚屋さんなんだ
一松
一松
だから、魚魚子ととこ
チョロ松
チョロ松
そうそう!よく気づいたね!
魚でト……。


あんま読まないのに、なんでそう思ったんだろう?
十四松
十四松
とりあえず、いこいこ!
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
ピンポーン
トト子
トト子
はーい!
中から女の子が出てきた。


ハッキリ言って、とても可愛い。
トト子
トト子
みんな、どうした……の……
トト子ちゃんの目が、俺に止まる。
おそ松
おそ松
一松が、帰ってきた!
一松
一松
え、あ、と、一松です……
トト子
トト子
え、一松、くん……
六つ子
六つ子
なっ!
なんと、トト子ちゃんはその場で泣き出してしまった!
十四松
十四松
ドドドドどーしよ!?
トド松
トド松
僕らが泣かせたみたいに見える……
トト子
トト子
お、お母さん、呼んでくる……
よろよろと立ち上がると、トト子ちゃんは奥へ行ってしまった。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
そのあとは、色々すごかった……。


トト子ちゃんの家族の影響力よ!


魚屋ということで、町中に直ぐに俺が見つかった事が知れ渡った。


六つ子ということで、(悪童としても)俺らは有名らしく、大騒ぎだった。


考えたくもない……。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
松代
松代
はあ、本当はわたしが町内の皆さんに話そうと思ってたんだけどね…
家で、呆れたように言う母さん。
チョロ松
チョロ松
そうだったんだ……
カラ松
カラ松
誰だ?トト子ちゃんに会おうと言った奴
みんながトド松を見る。
トド松
トド松
ええ!だって……
松代
松代
まあ、いいわ。手間も省けたし。じゃ、おつかい行ってちょうだい
母さんがかごバッグを差し出した。
カラ松
カラ松
あっと、俺は台本読まないと……
トド松
トド松
友達(女の子)と会う約束が……
チョロ松
チョロ松
走り込みいってきまーす……
十四松
十四松
ぼ、僕も……!
おそ松
おそ松
え、お前ら──
松代
松代
じゃ、おそ松と一松、お願い出来るわね?
おそ松
おそ松
は、はい……
一松
一松
は、はい……
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
おそ松
おそ松
えーっと、牛乳、卵、鮭、豚肉、白菜……今日の夕飯何?
一松
一松
なんでもいいよ。美味しいから
おそ松
おそ松
それもそうだな
商店街に着く。


老若男女問わず、結構人がいる。
一松
一松
商店街なんだ?
おそ松
おそ松
ああ。スーパーまではちょっと遠いからな
白菜と卵と豚肉をクリアする。


その間にも、会う人会う人にまあ、色々言われた……。
おそ松
おそ松
牛乳って、どこだ?
一松
一松
んー、肉屋、とか?牛だから……
おそ松
おそ松
なるほど!一松あったまいい〜!
肉屋に行く。


ところが、肉屋にはないんだと。
おそ松
おそ松
どこに売ってるんだ!
トド松
トド松
兄さん達、何してんの?
あれ?トド松。


いつの間に。
おそ松
おそ松
お前友達との約束は?
トド松
トド松
もう終わった。この近くだったし
一松
一松
牛乳ってどこ売ってるか知ってる?
トド松
トド松
牛乳?ああ、みほちゃん家ね。酒屋だよ
一松
一松
酒屋?
おそ松
おそ松
みほちゃんって誰!?
……おそ松兄さん。
トド松
トド松
飲み物は酒屋に売ってるよ
一松
一松
ありがと
おそ松
おそ松
みほちゃんって誰!?
トド松
トド松
僕もついてく
一松
一松
分かった
おそ松
おそ松
トッティ!
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
トト子
トト子
さっきは、なんかごめんね
あとは鮭だけ。


ということで、トト子ちゃんの魚屋に来ている。
トト子
トト子
はい、これ鮭。値段はこれね
指定された金額を払う。
トト子
トト子
また来てね!
一松
一松
うん
俺達は手を振って、帰路についた。

プリ小説オーディオドラマ