第3話

学校
1,285
2019/06/28 09:37
一松
一松
行ってきます
引越して初めて学校へ行く。
母親
母親
行ってらっしゃ、あ、ちょっと待って
と言って近づいてきた。
母親
母親
頭にゴミがついているわよ
と言って、俺の頭に手を伸ばして、ゴミを取ってくれた。
一松
一松
ありがと。じゃあ、行ってきます
母親
母親
うん。行ってらっしゃい
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新しい学校。いじめられないか心配だな…
そんなこと考えてたら、学校に着いた。
このまま職員室へ行けばいいんだけど…
どこにあるんだ?
男子
あれ、松野!
一人の男子が昇降口で話しかけてきた。
一松
一松
!?
男子
お前、何番目だ?他の奴らは?まぁいいや。行こうぜ、教室!
一松
一松
え、え?
ぼ、僕、職員室行かないと…
男子
職員室?てことはまたなんかやらかしたのか?おそ松。じゃあ先行ってるぞ
一松
一松
え?う、うん
俺、誰かに間違えられたのか?
だとしたら、最悪だな…


こんな奴に間違えられるなんて。


あ、待って。
一松
一松
ね、ねぇ
俺は階段を上りかけてた男子を引き止めた。
男子
ん?どうした?
一松
一松
あ、えと、ぼ、僕、職員室の場所、わかんないから、えと、教えてくれたら…
男子
え?呆れるほど職員室に行ってるのに?…まぁいいけど
少し戸惑った様子で男子が答える。
一松
一松
よかった。ありがと
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男子
職員室はここだそ
一松
一松
ありがと
男子
次は忘れんなよ
一松
一松
え、あ、うん
ガラガラ
俺は職員室に入る。
一松
一松
あの、えと…
先生
あ、もしかして、転入生?
近くにいた先生が話しかけてきた。
一松
一松
は、はい
先生
OK。何年生?
一松
一松
に、二年です。
先生
わかった。ちょっと待ってて
そう言って、どっかへ行ってしまった。
しばらくして別の先生がやって来た。
先生
えっと、山野一松くんだよね?
一松
一松
はい
先生
じゃあ、朝学活が始まるまで職員室にいてくれる?
一松
一松
え、はい。でもなんで…
先生
こういうのってさ、驚かせたいじゃん?生徒達。
は、はあ。そういうもんですか。

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