第6話

394
2019/12/06 13:26
◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈
 これは、少し前のお話…。

《琴羽視点》
琴羽の母
琴羽。《天ノ狐華》って術を知ってる?
琴羽の母
知らないかぁ~。《天ノ狐華》は禁断の術だものね。
琴羽(幼少期)
琴羽(幼少期)
知らないよ!どーいう術なの?
琴羽(幼少期)
琴羽(幼少期)
禁断の…術…?
琴羽の母
《天ノ狐華》はね、再生の術なの。まぁ、相手が瀕死のときに使用するのね。あと、使用者本人に術をかけることはできない。
琴羽(幼少期)
琴羽(幼少期)
え?!なんで?!
琴羽の母
それはね…《天ノ狐華》は使用者の魂を代償にするからよ…。
琴羽(幼少期)
琴羽(幼少期)
それじゃあ…使ったら、死んじゃうの…?
琴羽の母
えぇ、そうね。だから禁断の術なの。でもね、私よりも前の巫女の中にね、その術を使った者がいたの。
琴羽(幼少期)
琴羽(幼少期)
その人は…死んでしまったの?
琴羽の母
えぇ、死んでしまったわ。でも、その人はね、事故で生死をさ迷う状態の、大切な友達を救うために使ったの。
琴羽(幼少期)
琴羽(幼少期)
そうなの…。
琴羽の母
私が言いたいのはね、全ては自分で判断しなさいってことなの。禁断の術を使うか使わないか、でも、本当に大切な人だというのであれば、使うといいわ。だって私達巫女の役目は…
琴羽の母
この村を守り、村の人達のために生きるってことだもの…!

プリ小説オーディオドラマ