第5話

... for you
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2019/02/17 00:01
涼太
今日、ご飯行きませんか?








俺は、職場の人に声をかけた。










彼女がいるのに、そのときは考えてなかった。













👩
いいですよ!行きましょう!












その夜、俺達は一線を越えた。






























もしあの瞬間あなたの顔が浮かんだら、









失ってしまう前に気づけた…


























あなた

おかえり。遅かったね。何してたの?

涼太
あー…、会社の、飲み会
あなた

そっか。









その人の存在を隠すのが辛かった。








でも、きっと俺よりあなたのほうが辛いはず。





































涼太
ごめんね










あなたを失った今、








一人で呟いた。












胸に手を当て問いかければ、






苦しくなるぐらい大きな、







あなたへの気持ちが溢れ出てくるんだ。



















気付いたら、もう連絡が途絶えている







あなたの連絡先を開いていた。








涼太
こんな俺を許して…











だめもとで掛けた電話が繋がった。








あなた

もしもし…?

涼太
ごめんね





すぐ、そう言った。





涼太
身勝手だった。
あなた

…なんで急に…

涼太
二度とあなたのこと悲しませないから
あなた

そんなの分かんないよ…

涼太
今まで優しさに甘えすぎてたよ
あなた

…何が言いたいの?

涼太
俺を信じて











もう無理かな…












許されるなら、こんな俺を愛してほしい…















あなた

…あの人とは、どうなったの?

涼太
もう縁切った。話してもいないし、会ってもいない










もう俺だけの人生ではない。











あなた

…今からそっちに行く











あなたのための人生。







そう 必ず














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