あなたside
目を開けると、真っ白い蛍光灯が見えた。
下を見ると床。
左にはソファの背もたれ。
右には髙地と北斗。
『 ... あれ、 』
松村「 あっ、起きた 」
髙地「 大丈夫? 」
『 何が? 』
髙地「 あなたさ、ぶっ倒れたんだよ 」
『 うそぉ、 』
松村「 ( おでこに手をあてて ) 熱あるね。夏バテかな 」
『 ... ( ぽけー ) 』
髙地「 あなた毎年なってない? 」
『 わかんない、 』
松村「 とりあえずLINEしとくよ 」
生田「 あなた大丈夫なん? 」
『 らいじょーぶ、 』
生田「 呂律が、笑。寝とってええから 」
『 おやすみ、 』
松村「 あなた大丈夫? 」
髙地「 できるだけ早く帰るから 」
『 ありがとね、 』
夏バテ ... 毎年なってる、かも。
ダメだなぁ。スタミナつけなきゃ。
いつもみんなに迷惑かけてばっかり。
--------------------------------------------------------------------
♡10で次話
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。