第271話

.
1,248
2020/07/24 11:49
京本side




















状況が、理解出来ない。




今俺の目の前にあるのは真っ赤な右手首と、




カッターを片手に持った若林さんと、




血まみれの腕を上げて歯ぎしりをするあなた。




樹はカッターに怯えて震えていて、後の4人は




頭が追いついていないみたいだった。


























髙地「 ... 俺らが殺されるって何。どういうことあなた。全部話して 」




橋本「 触んないで、逃げて!殺されちゃうから!若林、殺る気だよ!! 」




『 ねえどういう事!?ねえ!! 』




田中「 なんで俺らがこんな目に遭うんだよ!! 」




若林「 動くな 」




田中「 っ、、 」




橋本「 お願いだから、皆は殺さないで!!ねえ若林!!! 」




若林「 うるせぇよ!! 」




『 あなたっ、!!!!!! 』


























その瞬間、若林さんのカッターがあなたに




向かって振り下ろされた。


























それと同時に、ある人が動いた。


























バシッ






若林「 っだ、、 」


























カランと落ちるカッター。




呆気にとられた若林さんの顔と、目に涙を




溜めたあなたの姿。




北斗が、あの瞬間に、背後から手刀を入れた。
























プリ小説オーディオドラマ