あなたside
また起きたら、少しずつ馴染んできた家の
天井が見えた。
『 ... あれ、 』
外はすっかり暗くなっていて肌寒い。
そばにおかゆの食べ残しと水があって、
記憶が追いつくまで少し時間がかかった。
コンコン
『 はーい、 』
松村「 あなた起きた? 」
『 起きたよ、 』
松村「 入るね 」
『 ん、 』
松村「 下降りる? 」
『 うん 』
松村「 あ、じゃあそこの体温計で熱計って 」
『 りょかい、 』
北斗が出ていってからもなんか変な気持ち。
ジェシー「 あっ、あなた起きた。大丈夫? 」
『 大丈夫。少し下がったよ 』
森本「 何度? 」
『 37.7 』
京本「 良かったあ。明日には治るといいね 」
『 うん ... 』
京本「 えっ、どうしたの? 」
『 ... また、迷惑かけちゃったなぁって 』
田中「 ? 」
『 なんかさ、自分でも嫌なんだよ。すぐ体調崩しちゃって。みんなに迷惑かけちゃって、すごく申し訳なくて 』
松村「 んじゃまずさ、適度に休めば? 」
『 いやだって、 』
松村「 分かるよ、あなたが多忙なのは。だけど適度に休まなきゃ体壊すって 」
森本「 そーだよ。体大事にしなきゃ 」
『 ... ごめん、 』
ジェシー「 はい!反省したところで配達屋観ようぜ!! 」
髙地「 切り替え早いな笑笑 」
京本「 観る!!俺それめっちゃ頑張ったもん!! 」
『 ... 明日の仕事、休もうかな 』
松村「 それがいいよ。どうせ雑誌のインタビューっしょ? 」
田中「 そーいや明日、髙地とあなた有吉ゼミじゃん!! 」
髙地「 そうだよ忘れんなよ!笑笑 」
『 笑笑 』
やっぱ仕事が多いのも幸せだけど、
休みとの両立も大事だなって思った
24歳なりたてです。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。