あなたside
... とりあえず、やっすーに電話する事にした。
『 ... もしもし、 』
安井〈 もしもしあなた、久しぶり 〉
『 ... 久しぶ、り 』
安井〈 北斗から話は聞いてるから 〉
『 えっ、? 』
北斗め ... 。変なところで気使いやがって。
ほとんど話してくれてたみたいで、やっすーの
理解は早かった。
安井〈 ... ごめん、 〉
『 やっすーの謝ることじゃないじゃん、。私が一方的に迷惑かけてるだけで 』
安井〈 ... あの食事、俺が誘ったじゃん 〉
『 関係無いよ、その誘いに乗ったのは私自身なんだから 』
安井〈 でも ... 〉
『 迷惑かけてごめんね。私が頑張ってやっすー巻き込まないように解決してみせるから 』
安井〈 ... 気をつけて、 〉
電話を切って、べっどに突っ伏した。
... はーーあ、。
なんで私の人生、こうなるんだろう。
私には幸せになる権利の欠片もないのかな。
なんて思ってたら、いつの間にか寝てしまった。
次の日、起きたら偉い人からメールが来てた。
" 食事しないか "
... 私は、その誘いに乗った。
どうしても、この事件を自分一人で解決
するために。
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♡10で次話
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!