私は炭治郎が息をしていないことが分かった
だから助けに行こうとしたんだ
だけど、詩月に止められてしまった
ギャギャギャギャ
刀が帯に反撃している音が聞こえる。
早く、早く助けなくちゃ……!
私は詩月のその微笑みに負けてしまった
ドン!
だめ、やっぱり助けに行かなくちゃ!!
私達が炭治郎に驚いていた時だ
私達が頚を斬りに行こうとしていた時だ
私たちの前に出てきて
鬼の頚に向かって足を上げたのは
ドゴォ
禰豆子だった
炭治郎はまだ咳をしている
血も吐いている
でも、禰豆子ちゃんは
鬼に向かって足を進める怒りの表情を見せながら
私は詩月に言われた通り炭治郎の元へ来た
バタッ
そのまま炭治郎は気を失ってしまった
ドゴォ!!
ギュルッ
それから禰豆子には
右側に角が生え
葉っぱの模様の痣が出てきていた
それに、竹の口枷も外れていた
禰豆子はすぐに蹴ろうとしたでも
また斬られてしまった
私達は禰豆子の足が再生されていたのを見た
その直後禰豆子は足で鬼を踏み付けにした
禰豆子ちゃんは鬼による攻撃で
頚・手足が切断されてしまった
だが
ボッ!
鬼に火がついた
禰豆子の切り離されたはずの身体は
全て元どうりになり
また鬼を踏み付けにしていた
さすがに止めないと…!
ドガッ
その時私の目の前を炭治郎が通った
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。