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アズールは話している時ズカズカとパーソナルスペースに入り込んでくる。
ってか人魚に距離とか伝わんのかな… そもそもの話。
僕の言動を妙に思ったのか、アズールが何を言っているんだ?とでも言うかのような顔で僕を見る。
ニコニコと僕に微笑みかけては、ゲームをし始める。
僕は用意するアズールをただ目で追うだけ。
なにか、此方から特別なことをする訳でもなく、椅子に座り、目を追うことに少し飽きれば、自身のタブレットをいじる。
Azul side
イデアさんがせっかく来たのだから…と言ってから、早10分が経とうとしている。
早くゲームを探し当てなければ、と思うものの運ゲーしか見つからないのだ。
運要素が高いゲームに限って自分はよく負ける。
良い例がこの前イデアさんにボロ負けした『マジカルライフゲーム』だ。
人生をサイコロに左右されるだなんて冗談じゃない。
なんて考えながらもなるべく運要素の低いゲームを探す。
けれど、探している最中に、ある書物が置いてあることに気がついた。
そうだ、この辺りはいつもイデアさんのタブレットがテリトリーとしている場所だ。
今日は何故か僕から距離をとるためなのか、離れた位置に座っていた。
僕はそれがなんなのか気になってしまった。
その書物の間にはボロボロになっているページや、飛び出ているページが目立ち,付箋なども貼られている。
此処に書物が置いてあることにも疑問を抱いたが、どうやら見た目からわかるに昔から持っている本なのだろう。
イデアさんに確認しようと考え、チラリと目をやる。
Idia side
アズールが探し始めてからもう何十分が経過したのだろうか。
自身はタブレットをいじるため、あまり何分経った,ということは気にしないのだが、その時丁度、画面上に映された時間を見やったため上記のようなことを感じた。
そういえば、もう少しで"がけも"の新作グッズが出るんだっけ。
なんて呑気に考えながては、時が経つ。
3話へ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。