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第3話

甘くて苦いそんな恋 2話
356
2021/06/18 14:02
アズールは話している時ズカズカとパーソナルスペースに入り込んでくる。


ってか人魚に距離とか伝わんのかな… そもそもの話。
アズール
アズール
はぁ?あなたが1歩ずつ下がっていくから僕も近付いているだけですが?
僕の言動を妙に思ったのか、アズールが何を言っているんだ?とでも言うかのような顔で僕を見る。
イデア
イデア
そ、そっすか…、じゃあ、部活始めよ…。
アズール
アズール
そうですね。
せっかくあなたが来たのだから、時間を有効活用しなければ。
ニコニコと僕に微笑みかけては、ゲームをし始める。
僕は用意するアズールをただ目で追うだけ。
なにか、此方こちらから特別なことをする訳でもなく、椅子に座り、目を追うことに少し飽きれば、自身のタブレットをいじる。
Azul side
イデアさんがせっかく来たのだから…と言ってから、早10分が経とうとしている。
早くゲームを探し当てなければ、と思うものの運ゲーしか見つからないのだ。
運要素が高いゲームに限って自分はよく負ける。
良い例がこの前イデアさんにボロ負けした『マジカルライフゲーム』だ。
人生をサイコロに左右されるだなんて冗談じゃない。


なんて考えながらもなるべく運要素の低いゲームを探す。
けれど、探している最中に、ある書物が置いてあることに気がついた。
そうだ、この辺りはいつもイデアさんのタブレットがテリトリーとしている場所だ。
今日は何故か僕から距離をとるためなのか、離れた位置に座っていた。
僕はそれがなんなのか気になってしまった。
その書物の間にはボロボロになっているページや、飛び出ているページが目立ち,付箋なども貼られている。


此処ここに書物が置いてあることにも疑問を抱いたが、どうやら見た目からわかるに昔から持っている本なのだろう。
イデアさんに確認しようと考え、チラリと目をやる。
Idia side
アズールが探し始めてからもう何十分が経過したのだろうか。
自身はタブレットをいじるため、あまり何分経った,ということは気にしないのだが、その時丁度、画面上に映された時間を見やったため上記のようなことを感じた。

そういえば、もう少しで"がけも"の新作グッズが出るんだっけ。
なんて呑気に考えながては、時が経つ。


















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