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第12話

もう止まんねぇよ 〜玲於SIDE〜
あれから一週間が過ぎた。

美恋菜とは、数日間もの間気まずいような照れくさいような異様な空気感が続いた。

今は恥ずかしさを埋めるように互いに会話をしているため、いまいち話が噛み合っていないのは事実だ。

でも俺はあの時、気持ちの制御が効かなくなってしまった。

気付けばその場で、美恋菜を押し倒していた。

中2の後学期ともなれば、世間一般で言ってしまえば『年頃』というように男も女も見なされるだろう。

という事は、美恋菜だって立派な年頃の女の子だ。

俺は自分と同様、そんな時期にいる女の子に…。

「手を出した」と言っても無理はない。

自分がされたらどう思う?

少なくとも正気ではいられなくなるのは確かだ。

その証拠に、美恋菜は未だに俺と目を合わせようとしない。

今更ながらに、自分のした行為に恥を覚える。

俺は、なんて事をしているんだ。

でも、こうなる男の気持ちも本音を言えば理解してほしいところでもある。

だって、

だって…さ、

好きな女に、あんなまっすぐな目で見つめられて…。

その他に隙まで見せてきて。

黙ってられる男っているのか?

本当、勘弁してほしい。

何度も言うけど、美恋菜は他より無防備なんだよ。

今まで味わったことのない衝動に駆られて、俺のタガが外れた。

あの時我に返った事が、せめてもの救いだ。

あのまま俺の身勝手な衝動に任せてしまっていたら、何が起こっていたのか。

なぁ、もう止まんねぇ。

俺、お前が好きだ。

好きなんだ。

溢れそうになる想いを必死に堪える。

美恋菜。

バレンタインの日、聞いてほしい事があるんだ。

聞いてくれるか?

俺の、本当の気持ち。