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第2話

幼馴染
朝の6時。

今からある場所に行く。

…そう。須崎玲於の家。

実は毎朝玲於を起こしに行ってたりする。

それが幼い頃から早起きの得意な私の仕事。

あんなぶっきらぼうな玲於も、どうやら朝だけは砂糖みたいで。

起こした時だけはちゃんと私のことを見てくれる。

起きた瞬間"だけ"は。

あっと言う間に玲於の部屋のドアの前。
コンコンとノックをして部屋の中へ入る。

「玲於ー‼︎ 起きて‼︎ ほら、準備するよっ!」
部屋中に響きわたる私の声。

ちゃんと玲於にも届いたみたい。

「ん…」と眠そうな目を擦りながら体をむくりと起き上がらせた。

まぁ、いいのはここまで。
いつも砂糖はここで終わり。

「はぁ?なんでオメェがいんだよっ‼︎ バッカじゃねーの?中2にもなって起こしにくるとか!いいから外でてろ!」

ほら。まただよ。

意識がハッキリとすると、こうしてヤンキーっぽい一面があらわになる。

「ちょっと!どの口がそんなこと言ってんのよ!一回黙ってくんない⁉︎ 玲於のバーカ‼︎」

私も私で、可愛いげのない言葉で反論してしまうのも、もはや毎朝のルーティン。

チッ、と短く舌打ちをして呆れた表情を見せる玲於を横目にジロリと睨んで、わざとらしく足音を立てて外へ出た。

こんな感じだけど、これでも毎日一緒に登校はしている。

10分後。
無言で私の隣に並び歩き出した玲於は、妙に制服の着こなし方がチャラくて、なんかムカつく。

「なんか言うことないわけ?」
私が強気に問いかけると、帰ってきたのは全く反省の色が見えない返事で。

「あ?」

眉をひそめ、またもやいつもの一つ返事で塩対応をしてくる玲於には、もうため息しか出てこない。

何だかんだ隣にいてくれるわけだけど。
塩対応すぎてムカつく。

あからさまに盛大なため息をつく私と、何食わぬ顔でまた歩きだす玲於。

有島美恋菜、14歳。

とんでもなく厄介な幼馴染と、毎日一緒に過ごす日々は、想像以上に大変だ。