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第13話

ブラックソルトバレンタインデー?
この頃では、雪も降るようになってきた。

本格的な冬の訪れを感じさせるその一方で、

世の中は"あの"一大イベントを控えている。

リア充達もそろそろうずき出す頃。

それはもちろん、

『バレンタインデー』という名のもう当たり前の一大イベントのこと。

思い切って大好きな彼に想いを伝えてみたり。

大切な人に日頃の感謝を込めてチョコを渡してみたり。

友達や親友に友チョコをあげてみたり。

チョコ1つにしても、人によって沢山の意味がある。

そしてチョコは、意図も簡単に人の想いを繋いでしまう。

私は毎年、この時期になると友達からいい知らせを度々耳にする。

でも、悲しいことにいい知らせばかりではない。

報われない恋もある。

親友の晴美はどうやら幸運の持ち主のようで、去年のバレンタインデーに隣のクラスの吉野君に告白し、カップル成立!

2人は今も続いている。

もはや、周囲の人達も呆れる程のラブラブっぷりを見せつけている。

そんな仲間達の進展を聞き、毎年羨ましさは募るばかり。

…いいなぁ。

去年のバレンタイン?

去年のバレンタインデーなんて、

『テメェのチョコなんか捨てたし!』

と恐ろしいほど冷酷な表情を向けられ、物を言われた記憶がある。

みんなが幸せになっていく陰で、

私は毎年苦痛を味わっていることになる。

私の場合のバレンタインデーは、悪と塩のオンパレードと言っても過言ではない。

必ずと言っていいほど頭に「ブラック」が付くのがお約束。

そして小学校高学年からは「ソルト」まで付けてき上がった。

名付けて

『ブラックソルトバレンタインデー。』

我ながらにネーミングセンスイケてるわ。

思わず不敵な笑みがこぼれる。

まぁ今年はどっちかが無くなってくれればいいけどね。

ただしかなり手強いけど。

明日はクラス会。

しかもなぜかバレンタイン仕様。

初めからチョコを貰う目的で計画を立て始めていた男子には、女子一同ドン引きの模様。

でも中には本命の子にあげるって言う子も。

バレンタイン2日前に当たる事もあってか、早めに渡してしまうらしい。

そして当の玲於は今の時点で参加か不参加かも決まっていないみたい。

黙って来ればいいのに。

そう言えば、晴美達もクラス会するのかな?

残念ながら晴美とはクラスが違うので、一緒に行動する事は出来ない。

玲於の事は、晴美にしか言っていない。

つまり、明日のクラス会。

玲於玲於言ってられないということ‼︎

絶対に玲於の話題では騒ぐわけにはいかないわけで。

だってこんな態度をとっていても、やっぱり玲於の事は好きだし。

いつも女らしからぬ言葉ばかり投げかけてしまうけど。

って。

だからっ、どうしよう!

「もー!元はと言えば玲於があんなにカッコイイから…」

こうなっちゃうんだもん、というお恥ずかしい語尾は呑み込んでおいて。

部屋のベッドで足をひたすらバタつかせる。

明日のクラス会、コレはかなりヤバイ。

来るか来ないかも分からないのに、玲於を想うだけで胸がキュッとなる自分がいた。

落ち着けそうもないよ…‼︎

興奮からか、ベッドの上でなんとも不審な謎の行動をし、勝手に暴れた。

結局この日は朝までしっかり寝付く事は出来ずに、そのまま朝を迎えた。