オレは燃えていた。あの日、オレはまさに燃えていたんだ。
おい!!やめろ!!消そうとすんな!!
言い忘れてたけど、オレは火の能力者。
体の至るところから火を出せる。
うわっやべ!!
ガチで水持ってきてんじゃねぇか!!
消される前に移動だ!!
オレは体の炎を消して、その場から全力疾走で立ち去った。
火を消そうとしてた同い年ぐらいの女子たちが、バケツの水を持ったままぼう然としていた。
😳←こういう顔wwwウケるよなwww
ウケるwww
あの顔写真撮っときゃ良かったなぁ
あとから話のネタに出来たのにwww
オレが体が本当に燃えるほど燃えていた理由、それはな…
ニヤけるのを堪えながら走った。
目的地の目の前まで来て、オレは堪えきれずに呟いた。
そう。
オレは入学適合者に選ばれて、晴れてこの春から、ムジョウ養成鍛錬機関学校に通うことになった!!
嬉しくてしょうがなくて、だから燃えてたんだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!