第3話

燃える
48
2019/10/28 03:41








オレは燃えていた。あの日、オレはまさに燃えていたんだ。












女子①
きゃー!!ちょっと!!この人全身燃えてんだけど!!
女子②
え、やばくない?!消火した方が良くない!?








おい!!やめろ!!消そうとすんな!!

言い忘れてたけど、オレは火の能力者。

体の至るところから火を出せる。






うわっやべ!!

ガチで水持ってきてんじゃねぇか!!

消される前に移動だ!!









オレは体の炎を消して、その場から全力疾走で立ち去った。

火を消そうとしてた同い年ぐらいの女子たちが、バケツの水を持ったままぼう然としていた。

😳←こういう顔wwwウケるよなwww







ウケるwww

あの顔写真撮っときゃ良かったなぁ

あとから話のネタに出来たのにwww









オレが体が本当に燃えるほど燃えていた理由、それはな…















ニヤけるのを堪えながら走った。




目的地の目の前まで来て、オレは堪えきれずに呟いた。


カンセイ
やっと入学出来る!!!






そう。

オレは入学適合者に選ばれて、晴れてこの春から、ムジョウ養成鍛錬機関学校に通うことになった!!







嬉しくてしょうがなくて、だから燃えてたんだ。





プリ小説オーディオドラマ