第3話

目の前にあったのは
831
2021/03/30 15:00
〜さとみ目線〜
さとみ
!?みんな目つぶれ!
全員
!?パッ
さとみ
みんな動くなよ…
さとみ
パタ…パタ…(足音)
さとみ
(これはひどい…)
そこには死体があった。とてもひどい状態だ。肌はただれ肉が見えてるような感じだ。
さとみ
(これは…ゾンビ?)
そんなことはないとわかっていてもそう思ってしまうような見た目だ。
元々ゾンビなんて生き埋めにされた人が土から出てきただけだという噂があるくらいだ。
ゾンビはただの人間だ。大丈夫。怖くない。
さとみ
(ゲームで慣れてる俺でもこんなになるなんてwみんなには見せられねぇw)
情けない…声には自信がある。怖いくらいで声が震えるなんてことはないだろう。でも体が怖いと叫んでいる。足は震え今にも腰が抜けそうだ。
さとみ
みんな俺がいいって言うまで目は開けるな。無理なら左向いてろ。
ジェル
わかった
ななもり。
うん…
るぅと
莉犬、大丈夫?
莉犬
怖いけど…
ななもり。
俺の手握ってていいからね?
莉犬
ありがと!なーくん!
さとみ
じゃあ進むぞ…
テクテクテクテクテクテクテクテクテク…


〜ななもり。目線〜
ななもり。
(きっと死体があったのだろう。みんなに気をつかって見るなって言ったのだろう。本当に優しいなwでも俺もちょっと見たい...一瞬なら...)
ななもり。
チラッ!!??
ななもり。
(なんだあれ!?人間?ひどい姿だ...冷静に...落ち着け...何も見てない...)
そう言い聞かせなんとか進んでいった。

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