第3話

𓅪
97
2023/01/20 12:07


モブ
す、すごい⋯⋯
モブ
こ、これでもう何人目だ⋯?



  数分で、女は海賊を十人ほど倒した。

  その強さと速さに、
  町の人達は圧倒されていた。


  それを横でただ見ていたゾロは、
  ある事に気がついた。





ゾロ
?⋯⋯アイツ動きが⋯。



  動きが、だんだん鈍ってきていた。

  刺された箇所からの血は止まっておらず、
  地面には彼女の血が染みている。





海賊
オラァァー!!
モブ
あ、危ない⋯⋯!



  一人の男が叫びながら走ってきた。

  しかし、糸がプツンと切れたように、
  女は地面に倒れ込んでしまった。





海賊
と、とうとう限界が来たか⋯!
ゾロ
っ⋯⋯!



  とどめを刺そうと、海賊は剣を振りかざした。

  しかし、ゾロはとっさにその攻撃を
  刀で受け止めた。





海賊
あァ?なんだテメェ、邪魔すんな!
ゾロ
おめぇら、もう十分だろ⋯!



  鍔迫り合いを続けたが、
  ゾロが相手を力で押し返した。


  しかし、相手が倒れた

  その時、⋯⋯





海軍
海賊だ!!直ちに拘束しろ!
海賊
チッ、海軍が来たぞ!!退散だ!
ゾロ
げっ、海軍⋯⋯!



  一目散に逃げ始める海賊たちと同じく、
  ゾロも刀を鞘にしまい、船に戻ろうとした。


  しかし、「待って!」という声と同時に
  誰かに手を引っ張られた。





ゾロ
おい、離せっ⋯⋯!
モブ
このお姉ちゃんも連れてって!
ゾロ
あァ?



  振り返れば、一人の少女がいた。

  目には涙が溢れており、
  周りの人達より心配そうにしていた。





モブ
悪い海賊達から、私を助けてくれたの!
ゾロ
モブ
だから、お願い⋯⋯!



  ゾロは意を決して、

  地面に横たわっている彼女の体を、
  そっ、と持ち上げた。
















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ころ
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