きっと今日も 、無視し合うんだろう。
朝起きれば、向こうも起きて来て、
ご飯食べてこよっか。
先に準備し終わった方が勝ちな。
忘れ物ない?
なんて話して。
家を出れば、
おはよう。って笑顔で迎えてくれて、
一緒に登校して。
学校でも、休み時間には話しかけてくれて。
保健室に行こうとしても、
頭悪くなるぞ。行ったら。
なんて引き止めてくれて。
あんなに当たり前だったのに、
もう目も合わせられなくて。
今日も、保健室に行く事になるだろう。
…
『しょぉぐーん"…』
ほら、このザマだ。
紫耀「え"…またおるん」
紫耀には、全て話した。
廉が花蓮ちゃんと付き合ったこと。
喧嘩したこと。
廉のことを、まだ諦められないこと。
紫耀「じゃあ…今日一緒に帰ってやるか?」
『え、いいの?』
紫耀「おん…。」
よし、これなら最後の1時限がんばるしかないな。
愚痴を聞いてもらえるんだからね。
紫耀「帰り、玄関のとこで待っとき」
『ラジャーぁ』
保健室を出て、
クラスに入り、
廉の席の横を通って席に着く。
はずだったのに…
廉「なぁ、…」
ガシッと掴まれた手首。
『え…、』
廉「また紫耀ってやつと話してたん?」
『別に、いいじゃんっ…』
そんな事言いたくないのに。
素直になりたいのに。
廉「なんか、…ごめんな。この前」
謝ってくれた。
『こ、ちらこそ…ごめんなさい』
廉「あんま話さんとってや。」
『紫耀と、?』
廉「おん……」
『ぇ、で、でも…』
廉「あ、今日は一緒に帰れへんわ。用事。」
『あぁ、…うん。』
一緒に帰る約束しちゃったけど…。
廉が用事あるなら、いいよね…。
紫耀と一緒に、
帰るだけだもん 。
__________
ごめんなさい!
話が飛んでました…!!!
途中の話も投稿したので、そちらからまたご覧下さい!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。