第12話

気持ち。
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2019/03/21 15:06
『うぅ…ッ、グスッ……』







いつまでたっても、涙がとまらないんだ。










中学生の頃も、廉は告白されることもあった。





今みたいにモテるわけではなかったけど、

そこそこの数の告白を受けてきた。





いつもいつも、

「俺は好きやないからふった〜」

なんて報告だけで。







『じゃあ、好きな人おらんの?廉は』

なんて聞いたこともあった。


でも廉は、

「う〜ん…いてもお前には教えへんけど。笑」



そんな答えばかり。





廉はずっと、私のそばにいてくれるとおもってた。


たとえ、私の事が好きじゃなくても。



幼馴染としてでも、廉の隣は私だけだと思ったのに。





廉はきっと、花蓮ちゃんに一目惚れしたんだよね。






もちろん廉も、しっかりカッコよくなっちゃってるし、


ノート拾ってもらうなんてロマンチックなことされた花蓮ちゃんは、

好きになってしまうのも当たり前やし。






ついに廉も、両想いの相手。好きな人。彼女が出来たんだ。










それがどんなに辛いことか___





今まで、振った事しかなかったから、

ものすごく、悲しかったんだ。






付き合うなんてそんなの、考えたくなかったから。




廉は、私の側にいてくれる。と。









なのに…







花蓮ちゃんに、隣が奪われてしまったんだ。






昔からずっと、廉だけが好きだったのに、


廉と会ったばかりの花蓮ちゃんに、先を越された。







悲しすぎるに、決まってる。













じゃあ、…





あれは、なんだったの、?





私に会いたいって気持ちもあって、


ここに現れたんでしょ?







お前がおらな、生きてけへんからさって言ったよね?







お前とおれば満足やもん。って、デコピンされたり。






俺以外んとこ、行くなよって言ったことも。








全部全部、ただの勘違い?



少しでも、、なんて思ったのが間違いだった。











もう…、どうしたらいい…っ?









廉のことを昔からずーっと知ってるのも私だけで、



昔からずっと好きなのも、私だけなのに。







ヒロイン気分になんか、なれないや___




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