第40話

決断
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2019/04/15 07:10




結局、廉と食べる予定だった私は、







誰ともお昼の約束をしていない。














つまり、ぼっち。笑
















私って、こんなにも廉がいなきゃダメなんだ。










って、改めて気づかされる。











「あなたー」





『え、?誰?』












ドアの方を振り向けば、

















こちらを見て、ニカッと笑う紫耀









『なんでいんの、』








紫耀「お昼、行こ」










なんか誘ってくれた。















とりま、ぼっちは防げたけど…









やっぱ廉がなぁ。…って。










ほんとに私ってバカ。












廉にも、その気さえあれば、私なんか放っておくかもしれないのに。










私から、離れなきゃいけないのに。
















やっぱり、廉がいなきゃ無理で。











これも全部、紫耀に話さなあかん。







頼れる相手が、紫耀しかおらんから。













中庭につけば、ベンチに座ってお弁当を広げる












『ねぇ、なんで誘ってくれたの?』







紫耀「ん?だって見てたもん
永瀬、花蓮ちゃんとこ行ったやん」








『あぁ、まぁ…。なんか、彼女優先なんやろ?駅前のクレープ奢るから許せって言われた』









紫耀「行ってほしくなかったんやろ」





『当たり前じゃん。
でも、花蓮ちゃんいるし…
徐々に、…廉がいなくても大丈夫な人になりたいっ』










紫耀「まぁ、それでもええんとちゃう?んじゃ俺にしとく?」







『いや、そんなこと言ってへんやん』








紫耀「せやなぁ、調子乗りすぎた笑」














そろそろお弁当も食べ終わって、帰ろうとした時。







廉と花蓮ちゃんが、仲良さそうに話しながら歩いてる姿を見つけた。







『っ、………あかんあかん、我慢…』
















もう、無理だ。










これ以上、苦しい思いしたくない。























この日から、決意したんだ。
























せめて学校では、廉と関わるのは終わりにしようって。

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