第33話

気持ち
2,945
2019/04/02 10:17



あなたは俺と平野を見てはキョロキョロしてるし、



平野は睨んでくるし。






何しとるんか聞けば、


慰めとったんやし。って言う平野。





意味がわからんくて、




腹が立って、





あなたにまで当たってしまった。







しかも、あなたは泣きっぱなし。





きっと何かあったんや。

そんなの幼馴染やから、当たり前にわかる。






でも今までなら、


すぐ俺の事頼ってくれてたんに。







だから、『もう頼れる存在やないん、?』って、聞いた。






あなた「それは…!ちがっ、くて…」







違うならなんやねん。



はっきりしてほしい。










そんな思いばかり。







そしたら平野が、






平野「お前には、花蓮ちゃんおるやん。」



「そんなんで、あなた頼れると思うか、?」







だから俺、あなたの隣からはいなくならんよ。って言うたやん。



なんで遠慮なんかすんねん。









俺は、そんなにあなたに辛い思いさせてるんかって悲しくなってん。


だから、言うたんよ。







『なんでやねん…っ!俺は花蓮ちゃんよりあなたと仲良くしとるよ…?』





平野「なんやねん!お前は誰と居たいねん!」


「はっきりしないから、あなたも辛い思いするねんで、?」





ふつうのカップルなら、幼馴染よりも彼女にいくのかもしれへん。





けど、俺はほんまに花蓮ちゃんが好きなのかもわからへんし、



でも、最低かもしれへんけど、

恋を知りたいし。





ただ、あなたはどうしても離れていかんでほしい存在で。


あなたしか、頼れへんくて。




あなたが唯一、素で話せて、ラクで、楽しくて。







あなたへの気持ちも、なんもわからへん。











幼馴染って、こんなもんやないの?って思うのに、



またそれとは違う感情もあるようで…。







気持ちっちゅーもんは、俺にとって難しいねん。






はっきりせなあかんのもわかっとるけど、


どちらも手放しちゃいけない気がして。









でもあなただって、例え平野が好きやなくても、


仲良くしてるのには変わりない。





しかも平野は、あなたが好きらしい。





俺は裏切られたような感覚しかなくて、



余計にあなたに踏み入っちゃいけんような気もして。








俺だって、いろいろ不安になるねん。





でもそれと同じく、あなたも不安やったんよな、?









でも俺は、今変に考えとったら、壊れそうやから。









もう少し、強くて余裕なフリさせてや?あなた。





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