第24話

楽しいから苦しいに変わって。
3,060
2019/03/27 23:04
長かった最後の1時限も、




ただ廉と仲直り出来たことに浮かれて、




ほぼ頭に入ってない。





でも怒られたんだけどね、先生に。笑











先生「じゃあ~ …ここの文、あなた読んでみろ」



何故か名前で呼んでくる馴れ馴れしい先生なんだけど。







呼ばれた事も気付かないくらい浮かれてました。私。





先生「おいあなた!笑」




『は、はいぃ…!!!』





先生「今の聞いてたか?」





『き、聞いてました!!』





先生「なんて言ったか?俺」





『え、…おいあなた!って…』




先生「その前だわアホ!笑」





『すいません…』








ほら皆に笑われたし…





きっとアイツも…











パチッ





目が合った。






廉「(ばーかっ)」



『(うるさいからっ)』







なんだか心地良いんだ。




口パクで話して笑いあって。






2人だけの、空間。








これでまた、元気がでる。







そしてあっという間に、帰りのホームルーム。





そして、皆が一斉に下校する。








玄関に向かい、紫耀を待つ。





すると突然、後ろから目をふさがれる




『へっ、…!?だれ?』





こんなことするの…廉ぐらいしかいないんだけど。



でも、用事って言ってたし…





「だ~れだっ」




『…廉?なわけないよね。』




「廉じゃないし」






そのハスキーボイス。





『紫耀だ…!』





紫耀「正解。なんやねん廉って。ちゃうし」




『ごめんごめん』





紫耀「んじゃ、帰ろか」






2人並んで、学校からでる。





『あ…』




紫耀「へ?」




『廉と、仲直りした…!!!』





紫耀「もぉなんやねん…!仲直りしたんかいっ」





『廉が、謝ってくれたの!』





紫耀「じゃあ廉と一緒に帰らなあかんやん。」





『なんかね、用事あるんやて。』





紫耀「ほーん、用事ねぇ…」







『あ、今日ね~、先生に怒られたんやで笑』




紫耀「あなたが?笑」




『そおー。』


『なんかね、廉と仲直り出来たことに浮かれて話聞いてなかってん。』



紫耀「アホやん。」




『でしょ。それで、先生に呼ばれたのに気付かなくて。皆に笑われたの!』




紫耀「ふは、笑 恥ずいやつや~」





『そお笑
あ、でね!廉に口パクでばーかって言われてん!あぁもう楽しかった…』




紫耀「ドMや。」



『違うあなたドNやねん。』



紫耀「ちょードM」




『好きな人とならそーゆーのも楽しいねん、わかるぅ?』







紫耀「……」




『ねぇ、紫耀……?』





紫耀がピタッと動きを止めて、前だけをひたすら見るから…




私も紫耀の目線の先を見た。






そしたら___















廉と花蓮ちゃんが、抱き合ってるんだもん。



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