紫耀「な、なが、永瀬…っ」
な、永瀬…?
なんで永瀬…?
それはどうでもよくてっ、…
紫耀と抱き合ってるとこ、見たって事…?
え、だって電話…
廉「なぁ、…なにしてるん、」
紫耀「慰めとったんやし」
廉「はぁ?…なぁ、あなたもなんとか言えや」
『っ、……』
廉「なんで泣いとんの…、?俺じゃあかんかったん?」
「俺のこと、もう頼れる存在やないん、?」
『それは…!ちがっ、くて…』
紫耀「お前には、花蓮ちゃんおるやん。」
「そんなんで、あなた頼れると思うか、?」
廉「あ、?」
紫耀「永瀬は彼女ができたんやで、?あなたの入る隙間がなくなるやん。幼馴染でも」
廉「なんでやねん…っ!俺は花蓮ちゃんよりあなたと仲良くしとるよ…?」
紫耀「なんやねん!お前は誰といたいねん!」
「ハッキリしないからあなたも辛い思いするねんで、?」
『しょぉ…っ、!』
そこまで言ったら、さすがの鈍感廉でも
気付く…
廉「は、?」
気付いてないと、いいけどさ…
紫耀「俺は、あなたとおりたい。」
「例え相談役でも、あなたのそばにおりたい。ほっとけないねん。」
『え、…?』
廉「いやや。俺にはあなたしかいないねん。」
「あなたがおらな!…支えてくれるやつが、おらん。」
紫耀「そうゆうのをハッキリしなあかんやろ!花蓮ちゃんは…?ほんまに永瀬は、なんなん」
廉「知らんもん…!!俺は、恋愛とかなんもわからへん。気持ちがわからへん。」
「逆に俺は、平野と仲良くしとるあなたが腹立つねん。」
「俺じゃ頼りないんかって不安になるわ。」
廉の本音を、初めて聞けたけど…
ほらね。
やっぱ私は脈ナシなんだ。
幼馴染として。なんでしょ?
そうでしょ、?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。