「今日から、隣に住むんだって、廉くん
同じ小学1年生!仲良くしなよ!あなた」
『廉くんッ、よろしくね!』
廉「よ、よろしく…ッ」
人見知りなとこ
廉「あなた!遊びに来たで!」
『あ、廉ッ!』
幼馴染の私にしか、ちゃんと心を開かないところ
『いッ……やめてよっ、!』
「いいだろぉ!別に!おい、もっといじめろ!」
廉「あなたをいじめるなッ、!離れろ!」
カッコよく助けてくれるところ
全てが愛しくなった。
好きになった。
自覚したのは、小学3年。
これからも、ずっと続くと思ってた。
中学にあがっても、
『あ、待ってよ廉!』
廉「お前おせぇ!!早く来いっつーの」
昔と変わらず、離れず接してくれるから。
これが当たり前。
いつか告白出来たらな。
そんな気持ちの毎日だったのに、
「ごめんな、あなた…
お父さんな、転勤することになった」
「だから、東京に引っ越すぞ。」
『え……』
廉「あなたッ、!!!嫌や、離れてかんでやっ!アホ!」
『うちも嫌やもんっ!離れたないっ…!
でも…転校、決まったんよ…ッ』
泣いて泣いて泣きまくって、
結果、片想いの廉と離れちゃった。
高校入学と同時に、東京の高校に転校した。
決めた__。
高校卒業したら、
『廉に、会いに行くッ 大阪戻る』
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。