第6話

第5話 イワカン
523
2020/11/14 23:20
ザカオside
あの後マサイから聞いたけど、ぺけはロボットらしい
見た目は人みたいなのにすごいなぁ
モトキ
モトキ
ぺけって特技とかあるの?
ぺけたん
ぺけたん
うーん、基本調べればなんでもできるからなぁ
ダーマ
ダーマ
器用すぎるだろ!
いつの間にかぺけも敬語が抜けてタメで話してるし、いい友達になれそうだ
マサイ
マサイ
てかシルクとンダホ遅くね?
ザカオ
ザカオ
なんかあったのかな
ぺけたん
ぺけたん
シルクとンダホって…?
マサイ
マサイ
俺らの友達
俺たちみんな中学の時からの付き合いなんだ
ぺけたん
ぺけたん
へぇ、すごいね
すると部屋のドアが勢いよく開いた
シルクロード
シルクロード
ごめん!遅れた!
モトキ
モトキ
おそーい!
ンダホ
ンダホ
途中で先輩に引き止められちゃって…
ダーマ
ダーマ
またかよ!w
すると2人は、ぺけを見て不思議そうな顔をした
シルクロード
シルクロード
なぁ、こいつ誰?
モトキ
モトキ
ぺけたん
マサイが通ってる研究所のロボットなんだって
ンダホ
ンダホ
え、ロボットなの!?
ぺけたん
ぺけたん
うん
シルクロード
シルクロード
すげぇ
ロボットってここまできてんのな
マサイ
マサイ
だろ?
人みたいに飲食もできるんだぜ?
ンダホ
ンダホ
え、そうなの!?
ザカオ
ザカオ
ンダホさっきから驚いてばっかじゃん!w
ンダホ
ンダホ
だってすごいんだもん!w
すると、ぺけたんから着信音みたいなのが鳴る
ぺけたん
ぺけたん
あ、博士からだ!
マサイ、どうしよう…
マサイ
マサイ
大丈夫だよ、事情を話せばわかってくれるって
ぺけたん
ぺけたん
うん、わかった…
もしもし博士?ごめんなさい、勝手に家を出て…
実は今マサイといて…うん…わかった
ぺけたんは電話を終えたのか不安そうに俺らを見た
ダーマ
ダーマ
どした?
ぺけたん
ぺけたん
マサイと帰って来なさいだって…
なんかすごい怒ってた…
モトキ
モトキ
なんで?
ぺけたん
ぺけたん
わかんない…
マサイ
マサイ
俺も一緒に謝るから帰るか
ぺけたん
ぺけたん
ごめん…
マサイ
マサイ
いいって
シルクロード
シルクロード
えー帰っちまうのかよ〜
ザカオ
ザカオ
しょーがねーだろ
ンダホ
ンダホ
ぺけ、また遊ぼうね!
ぺけたん
ぺけたん
うん、ばいばい
モトキ
モトキ
またね〜
ダーマ
ダーマ
マサイ、またな!
マサイ
マサイ
おう!
2人はそのまま帰ってしまった
もっといろいろ話したかったなぁ
ンダホ
ンダホ
で、俺たちはどうする?w
シルクロード
シルクロード
飯でも食いに行くか!
ダーマ
ダーマ
よっしゃー!
シルクの奢りだー!
シルクロード
シルクロード
誰も奢るなんて言ってねぇ!
モトキ
モトキ
遅刻したお詫びにってことで!
ザカオ
ザカオ
それだとンダホもだね
ンダホ
ンダホ
え!?俺まで!?
遅刻したのはシルクのせいなのに〜
なんて他愛のない話をしながら、俺たちは大学をあとにした
マサイside

研究所に行くと玄関で博士が待ち構えていた
博士
博士
どうして何も言わずに外に出たんだ!
ぺけたん
ぺけたん
ごめんなさい…
マサイ
マサイ
俺が悪いんだ!
研究所に忘れ物したから…
博士はぺけの手を握って不安そうな顔をする
博士
博士
破損部分はなさそうだな…
頼むからもう1人で外には出ないでくれ…
ぺけたん
ぺけたん
ごめんなさい、もうしない
絶対、1人で外には出ないから
すると博士がよろけて倒れそうになる
ぺけと俺は博士が倒れこまないように支える
マサイ
マサイ
博士、大丈夫!?
博士
博士
あぁ、少し目眩がしただけだよ
心配いらない
ぺけたん
ぺけたん
病院に行った方が…
博士
博士
歳をとるとよくなることだから大丈夫だよ
そう言って博士は部屋に戻っていった
俺はまだしゅんとしているぺけの頭を撫でる
マサイ
マサイ
博士はもう怒ってないから、元気だせって
ぺけたん
ぺけたん
うん…
にしても、博士はぺけに対して過保護過ぎないか?
遠くに行ってしまったりしたのならわかるけど、ここから10分くらいしかかからない大学に行っただけであんな風になるなんて…
そういえば、ぺけはほかのロボットとは違って特別だって前に話してたけどそれと何か関係あるのかな…
ぺけたん
ぺけたん
マサイ?
マサイ
マサイ
ん?
ぺけたん
ぺけたん
どうしたの?
マサイ
マサイ
いや、なんでもない
早くご飯食べよ
ぺけたん
ぺけたん
わかった
すぐ作るね
ぺけは笑顔でそう言った




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部屋で1人、博士がとある写真を見つめている

博士
博士
今度こそ、守ってみせるよ
心配するな
ただ一言、そう呟いた

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