いや人が多いのが悪い私は悪くない(
じゃなくて本当どうしよう?
誰も見当たらない。
🍎 どこ…どこ…
とにかく人混みから抜けたい。
でも…無理だ…
🍎 き、つ、い…
あーだれか、誰かしら助けて…
その時だった
🐯 おい
この声…
私は振り返ると、テヒョンがいた。
🍎 え、テヒョンっ
手をぐっと引っ張られる。
そのまま人混みを出た。
🍎 はっは…きつかった…
🐯 馬鹿かよ1人で。
🍎 るっさい、てか何でテヒョンが?
そう聞くと、テヒョンはビクッと体を揺らした。
🍎 え?何で?
🐯 い、いや、なんでもいいだろっ
🍎 いや、クラス違うし何で知ってんのかなって…
🐯 何でもいーだろ!
そう言って歩いて行ってしまった。
🍎 あ、待って!
私はそれについて行く。
まさか、この時テヒョンが顔を真っ赤にしてたなんて気づきもせずに。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!