第11話

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2019/03/04 14:09
まさか一緒に帰るなんて。

もちろん無言だけどね。



🐯 …道暗くね?
🍎 毎日これだけど

🐯 危な、お前女子なんだよ?あ、てか名前
🍎 名前?やんあなた


名前くらいなら言ってやろう
別に何もないし。


🐯 へー

棒読みっ
こいつムカつくな…


🍎 棒読みやめろ
🐯 うるさい


謎のやり取りをして、また黙る。


でも、隣に人がいるだけで落ち着く
ずっとこの暗い道、1人は怖いし。




.




🍎 ふぅ、あんたのせいで歩く羽目になった
🐯 送ったんだから感謝してね

そう言ってテヒョンは私の家を見た。


🐯 …電気無いけど、親は?

親。




🍎 …いないよ







🐯 え?
🍎 亡くなったの、親は。

🐯 じゃあ1人?
🍎 たまにとなりのおばちゃんがくるくらい。



あ、どうしよう



勝手に涙が出てきた。





🐯 え…大丈夫かよ
🍎 だい、じょーぶ、なん、も…

今になって泣くなんて恥ずかしい。
私は必死に目を拭う。

その時だった




ギュッと抱き締められてしまった。






🍎 ちょっと、離して!
🐯 嫌だ
🍎 でも、本当っ




🐯 泣きたいんだろ、なら泣けよ、俺の腕ん中で。







目を逸らしたテヒョン。


何だ、慰めか。




泣きたいなら泣けよ。




🍎 …ごめん



私はそのまま、泣いてしまった。
会いたい気持ちが募ってしまった。




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