🍎 追加しないだけで呼び出しはどうかと思うよ
🐯 いーんだよ、お前は俺の秘密を知ってる代わりになんでも言う事聞いてもらうんだから。
いいって一言も言ってないけどね?
馬鹿なの?
🍎 めんどっ
🐯 黙れ下僕
🍎 は、人の事下僕って…!
言った時だった。
向こう側から女の子の声。
…これはマズイ。
学校トップのイケメンと平凡な私が一緒にいたら事件だよ。
🍎 ちょ、どうしよ
🐯 え、何が?
🍎 だって、あんたもてるじゃん!
🐯 あー…大丈夫だろ
🍎 大丈夫じゃない!
そう言った瞬間、口元を押さえられ物陰に隠れた。
🐯 静かにしろよ
私は頷く。
そのまま、女の子は通り過ぎた。
🍎 …っはぁ…良かった…
🐯 ははっ、そんな焦んなくても
🍎 いや、焦るし!
🐯 そう?
そう言って、テヒョンは私の頭をポンっとした。
🐯 ま、下僕は下僕なりに頑張れよ
…嫌って言いたいけれど
…かっこいい、んだよなぁ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!