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2021/08/11

第5話

詮索




程なくしてお婆さんは戻ってきた
老婆「ふん……探してみたがどうやら」
老婆「心残りがあるようで今は“川の淵”に居るそうじゃ」
「川の淵?」
老婆「そうじゃ、ここから歩いてすぐじゃから」
老婆「行ってみるといい」
「分かりました、ありがとうございます」
老婆「……あぁ、そうじゃ」
老婆「ええか?」
老婆「ここあの世からは基本的には出れん」
老婆「けどな、自分の名前を思い出すと現世に戻れる」
「名前?そんなの簡単じゃないんですか?」
老婆「お前さん、自分の名前分かるかえ?」



名前……私の、名前……
「わか、らない……」
老婆「せやろ?」
老婆「ここに来るとな、段々現世の事を忘れる」
老婆「はよせんと会いたい者の名前も忘れてまうから」
老婆「急いで会いに行き」
「…………ありがとうございます」
老婆「おん、頑張ってな」










川の淵、と書かれた看板の前に立つ

ここに獅音が居るんだ

早く会いに行かないと
お姉さん「あら、あなたどうしたの?」
「あっ、私川の淵に居る人を探してるんです」
お姉さん「そうなの?」
「はい、オレンジ色の髪の毛、真っ赤な目、黄色のピアス」
「服装までは分からないんですが、知りませんか?」
お姉さん「あ、それならあの子じゃない?」
お姉さん「丘の上にあるピアノを弾いてるあの子」
「ピアノ?」
お姉さん「そう、なんか現世で有名な人の曲らしくて」
お姉さん「結構上手いんだよね〜」
「それ、月光の第一楽章じゃないですか?」
お姉さん「げっこう?」
そうだ、この人達は長くここにいるから現世はほぼ忘れてる

聞いてもダメだ

でも、獅音は月光の第一楽章が上手だった

これは有力な手がかりだ
「ありがとうございます」
お姉さん「いいのよ、頑張ってね〜!」