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2021/08/20

第14話

狐《乗りなさい》


不思議だ、耳に聞こえてるのは狐の鳴き声

でも、その鳴き声を言葉として頭は理解する

サキ「喋れるの?」
狐《貴方達に狐の言葉を理解する力を一時的に与えました》
狐《私が現世までお運びします》
獅音「川の番人の手先ですか?」
狐《いいえ、ただ純粋にお手伝いがしたいだけです》
狐《急いで、名前を忘れてしまいます》
狐《ここはまだあの世にとても近い》
狐《記憶を失う速さは落ちますが》
狐《記憶を失うことに変わりはありません》
狐《さぁ、早く》
サキ「でも、どうやって乗れば……」



そう言った途端

ふわふわのしっぽが私達を優しく抱いて

そのまま狐の背に下ろされた
狐《しっかり掴まってください》


言うやいなや狐は走り出す

物凄い速さで走るから振り落とされないか心配だ

狐《あなた方は現世では死んだ扱いです》
狐《そのまま現世に戻れば人々に混乱を与えます》
狐《なので時を戻し、少し記憶を変えます》
サキ「そんな事が出来るの?」
狐《はい、お任せ下さい》
獅音「あなたは誰なんですか?」
狐《私はある神の遣いです》
狐《亡者を1人でも救うのが目的》
狐《例えそれがことわりに触れようとも》
狐《私は私の使命を全うするまでです》
狐《さぁ、そろそろ着きますよ》






湖の畔に下ろされる
狐《その湖に飛び込めば現世へ戻れます》
狐《あと50年はここに来ては行けませんよ》
狐《それまで、どうか2人でお幸せに》








この狐の言葉の意味はその時は分からなかった